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解説:朝ドラでも唯一無二の魅力と演技巧者ぶり 確かな“足跡”残した声優たち

NHK連続テレビ小説「虎に翼」で武井判事を演じた平田広明さん (C)NHK

 伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)。第5週「朝雨は女の腕まくり?」(4月29日~5月3日)には、人気アニメ「ONE PIECE」のサンジ役などで知られる声優の平田広明さんが判事役で登場した。本作では、同じ「ONE PIECE」に出演している田中真弓さんがレギュラーキャストを務め、すでに話題となっていたが、ここでは、唯一無二の魅力と演技巧者ぶりで、確かな“足跡”を朝ドラに残した声優たちの活躍を振り返ってみたい。

 ◇沢城みゆきが「なつぞら」で異例の顔出し “鳥肌もの”の演技

 声優起用と最も親和性があった朝ドラといえば、草創期を迎えていた日本のアニメ業界が物語の舞台になっていた2019年度前期の「なつぞら」だろう。実際に沢城みゆきさん、山寺宏一さん。高木渉さんらが本編に登場。ファンを喜ばせた。

 中でも、アニメ「ルパン三世」の峰不二子や「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役などで知られる沢城さんは、当時“異例の顔出し出演”などと言われ、劇中のアニメーション「大草原の少女ソラ」で声優に初挑戦する若手女優・白本知香子として、オーディションのアフレコシーンで、“鳥肌もの”の演技を見せた。

 SNSには「沢城さん? 本物! 芝居うますぎw」「やっぱり沢城みゆきさん演技うまいなあ」「新人にしては上手すぎだ」「こんなガチ勢が初挑戦て」「圧倒的プロ感」「鳥肌が止まらなかった」と絶賛する言葉が並んだことは改めて言うまでもない。

 同作は、田中さんが「虎に翼」より前に出演した朝ドラ。劇中の漫画映画「わんぱく牛若丸」の牛若丸の声を担当し、その後、保育園を探すヒロイン・なつ(広瀬すずさん)が出会う福祉課の職員・村川を演じ、このときも大きな話題になった。

 ◇山寺宏一に高木渉…ベテラン大塚芳忠のサプライズも!

 山寺さんは「なつぞら」の前年の「半分、青い。」で朝ドラデビューすると、2021年度前期の「おかえりモネ」で3回目の朝ドラ出演を果たす。同作で演じたのは気仙沼市役所の名物課長・遠藤克敏。初登場回で、いきなり上手な“イルカの声まね”を披露し、SNSは「突然のプロの技!」「山ちゃんの万能っぷりがいかんなく発揮された今朝」「山ちゃん、イルカ上手いww」「どっから声出してんだw」「イルカの鳴き声サービスやべえ…」と盛り上がった。

 2016年の大河ドラマ「真田丸」の小山田茂誠役の印象の強い高木さんも、山寺さん同様に「半分、青い。」で朝ドラデビューすると、「なつぞら」を挟んで、2022年度前期の「ちむどんどん」にも出演。同作では、ヒロイン・暢子(黒島さん)が働くイタリアンレストランの常連客で、妻を病で亡くして娘と二人暮らしの西郷久雄を演じ、その“イケオジ”ぶりが視聴者の注目を集めた。

 また「ちむどんどん」には、ベテラン声優の大塚芳忠さんが、西洋文化史専門の大学教授役でサプライズ出演した回もあり、ツイッターでは「#大塚芳忠さん」トレンド入りするなど、大いに盛り上がった。

 ◇ツダケンは語り→本編で見事な演じ分け 宮野真守も存在感

 2020年度前期の朝ドラで語り(ナレーション)を担当し、半年以上(コロナの影響で放送期間が延びた)にわたって“イケボ”を聴かせてくれたのが、津田健次郎さんだ。そんな津田さんも、本編に顔出し出演。演じたのは、戦後闇市の近くで、すさんだ生活を送る久志(山崎育三郎さん)のマージャン仲間の犬井で、優しい口調の語りとは対照的なアウトローな役どころを見事に演じ分けてみせた。

 同作には、声優の三木眞一郎さんが、恒松あゆみさんや尾田木美衣さんと共に登場。三木さんと恒松さんは伝説的ラジオドラマとして語り継がれることになる「君の名は」のキャスト、尾田木さんはアナウンサー役として、プロの技で作品に花を添えた。

 まだまだ記憶に新しいのが、ちょうど1年前に放送された2023年度前期の「らんまん」における宮野真守さんだ。人気声優として数々のアニメ、吹き替え作品に起用されてきた宮野さんは近年、ドラマに映画にと幅広く活躍。「らんまん」でも、自由民権運動家・早川逸馬として、初の朝ドラとは思えぬほどの存在感を発揮した。

 また同作には、小野大輔さんが、主人公の生家である酒蔵「峰屋」に出入りする呉服屋「仙石屋」の手代役で出演。登場回は「待ちに待った小野D!!」「小野D、やっぱりいい声だなぁ」「朝から小野Dはご褒美過ぎる」「美声で眼福じゃなくて耳福」「朝から美声を聞かせてもらったわ」などと、当然のようにSNSが沸いたことも付け加えておく。

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