おむすび:ナベさんが防災訓練の会場へ “おむすび”ほおばる姿に視聴者感動「一歩前進」「今日も朝から緒形直人にやられている」

連続テレビ小説「おむすび」第50回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」第50回の一場面(C)NHK

 橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第50回が、12月6日に放送された。同回では、一人娘の真紀(大島美優さん)を阪神・淡路大震災で亡くして以来、さくら通り商店街で孤立している靴職人の“ナベさん”こと孝雄(緒形直人さん)が防災訓練の会場を訪れる場面があり、視聴者の間で話題になった。

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 第50回では、防災訓練の打ち合わせが行われ、結(橋本さん)は炊き出しの人手が足りないため、手を貸してほしいと相談。しかし、商店街メンバーはそれぞれ役割が決まっており、手伝いまでは手が回りそうもないという。

 すると聖人(北村有起哉さん)は、「ナベさんに頼みませんか?」と提案。美佐江(キムラ緑子さん)は「あかん、あの人は当てにならん!」「いつまでもうつむいとんのあの人だけやん」と拒むが、聖人は「いつまでも、うつむいとったらあきまへんか? 別にええやないですか。立ち直る時間は人によって違うと思うんです」と返した。

 結も、野菜が種類によって育つ時間が違うことを例に出し、「野菜がそれぞれなように、人それぞれなんやないかな」と語る。商店街の面々は、「分かるわ」と結の言葉に理解を示した。

 そして迎えた防災訓練当日、会場には孝雄の姿があった。美佐江が孝雄に声をかけ、震災直後、避難所で体調を崩した娘・菜摘のために、食料を分けてくれたことへの感謝を改めて伝えたという。

 会場で孝雄と顔を合わせた菜摘(田畑志真さん)は、「おじさんがいいひんかったら、うちどうなっとったか……。ホンマにありがとうございました」と頭を下げた。その様子を見ていた結は、孝雄に歩み寄り、「これ食べてみてください」と炊き出しのわかめおむすびを差し出す。

 孝雄がおむすびを受け取ると、結は「おいしいもん食べたら、悲しいこと、ちょっとは忘れられるけん」と伝えた。孝雄はおむすびを口に運び、一口、また一口と食べ始めた。その様子を、少し離れた場所から商店街の面々が見守っていた。

 孝雄と商店街メンバーの心の距離が一歩近づいたこの場面に、SNSでは「一歩前進や」「いろいろな人の思いがナベさんを動かしたと思うし、見守るみんなの表情もすごく良かった」「適切な距離で無理なく接しているのが良かった」「これでナベさんのわだかまりが少しでも解けると良いな」「おむすびだけでこんなに泣けるドラマ」「今日も朝から緒形直人にやられている」といった声が上がっていた。

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