俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第6回「二人の才女」が、2月11日に放送され、床に伏す藤原忯子(よしこ、井上咲楽さん)の元を、兄・斉信(金田哲さん)が見舞いにやってくる様子が描かれた。忯子役の井上さんは、同シーンを振り返り「『こんなに妹が身体(からだ)を壊してるのに、そんなことかよ』みたいな」と本音をもらしている。
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斉信は、すっぽんの甲羅を土産に見舞いにやってきて、花山天皇(本郷奏多さん)の子を身ごもった忯子にこう伝える。「これを煎じてお召し上がりください」「元気な皇子をお産みいただかねばなりませぬゆえ」と。
なにものどを通らないという忯子だが、斉信は「実はお願いがありまする」と切り出し、「お産のために屋敷にお下がりになる前に、帝(みかど)におささやきくださいませぬか。兄、斉信は使える男、帝の尊き政には兄のような若い力がなくてはならぬのだと」と自分勝手なことばかり言って、忯子を困らせる。
そこへ現れたのは忯子を寵愛する花山天皇で、「そなた(忯子)のことが気になって政に気が入らぬ」と心配してみせると、忯子は「もったいないお言葉」と返答。そこで花山天皇は、忯子の手を握り「朕(ちん)がついておる。案ずるな」と優しく語りかけ、後ろに控えていた斉信には「お前は誰じゃ?」と言い放った。
ドラマの公式サイトのコンテンツ「君かたり」で公開された動画コメントで、井上さんは忯子に対する斉信の言動について『こんなに妹が身体(からだ)を壊してるのに、そんなことかよ』みたいな。『お見舞いに来ているけど、そっちが目的でしょ』と思いながら、『ずるい人だなぁ』と思いながら接していました」と話す。
続けて「そこからの花山天皇があとからやってきたときの、お兄さんへの接し方と花山天皇への接し方で差が出たらいいなと思っていました」と明かすと、「でも私はせりふもそんなになかったので、視線とかで表現できたらいいなと思って。ただ演技をしたことがないので、視線でどういうふうに表現したらいいのかも分からなくて、心から思うしかないというか。心から花山天皇が本当に好きなんだという気持ちを心から持つように意識しました」と振り返った。
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