近藤真彦:昨年7月に還暦に「男性ファンが増えた」 60歳でミュージカルに挑戦「いい年齢なので適当なことはできない」

近藤真彦さん
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近藤真彦さん

 歌手の近藤真彦さんが、昨年7月に60歳の還暦を迎えた。4月11日からは韓国ドラマを基にしてヒットした舞台の日本版「ドリームハイ」でミュージカルに挑戦。同世代のバンド「TUBE」のボーカル、前田亘輝さんとタイへ男2人旅をしたスカパー!で放送中の「近藤真彦&前田亘輝 男ふたりの冒険旅inタイランド~風と歌を感じて」を機に、近藤さんに還暦を迎えた感慨や今後について聞いた。(前後編の後編)

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 ◇多方面で活躍も軽やか「休み方がうまいんじゃないかな」

 60歳になった近藤さんは、芸能活動だけでなく、カーレース界でも活躍。2000年に自身のレーシングチーム「KONDO RACING」を結成し、現在はオーナー兼監督として活動。2023年4月からスーパーフォーミュラなどを運営する日本レースプロモーション取締役会長を務めている。多忙なはずだが軽やかに過ごしているように見える。

 自身ではその状況を「僕は大きな目標みたいなものをそんなに掲げず、その日その日にベストを尽くすんです。また、そんなに休む時間はないんだけど、休み方が多分、うまいんじゃないかなと思うんです。だから、あれだけ詰めた仕事をしても、よしっていうときにはグッと集中していける。休み方が上手なので、集中力が保てるんじゃないかな。ずっと集中しているの嫌なんです。だから、ここだっていうときに集中して、そうじゃないときは、めちゃくちゃだらしなく(笑)。(昨年7月の)武道館ライブが終わったあとも、うちの奥さんが武道館に見に来てたんですけど、翌日の朝、僕のことを見て、『あら、昨日武道館にいた人どこにいる?』って(笑)。それぐらいもう別人になる」と自己分析する。

 多忙な中での癒やしは愛犬と一緒にいる時間と「おいしいお酒(おもにウイスキー)を飲んでいるとき」だという。

 今回の番組のような海外旅行は「好きというか、旅をする機会が多いんです。以前、F1の中継をずっと担当していたので、F1が開催される国には全部行きました」と話す。

 「この間も奥さんと2人で夕飯を食べに行ったときに『なんか旅したいね』という話になって。『したいってあなたは言うけど、時間ないじゃない』って言われました(笑)。時間があったら、『当たり前じゃないところに行きたいね』っていう話をして、トルコとかいいんじゃないかなと思ってますけどね」

 近藤さんならではの旅の楽しみ方は「スケジュールを詰め込まない」ことだと笑顔で語った。

 ◇“昭和ブーム”で?コンサートツアーも大盛況

 昨年7月に誕生日を迎えて60歳になった。日本武道館(東京都千代田区)で開催した誕生日ライブには同世代の男性ファンも多数訪れたという。

 「ずっと、コンサートツアーをやってきたんですけど、“昭和ブーム”もあって、本当にたくさんのお客さんが来てくださる。このブームがもう少し続いてくれるとうれしいなと思うんですけど」と冗談めかして語りつつ、「コンサートに来る同世代の50、60代ぐらいの男性の方が多くなってきてるんです。全国各地でコンサートをすると、ポスターを見て『マッチ来るらしいな』って会場に足を運んでくださる」という。

 その傾向について、近藤さん自身は「うれしいですね」と顔をほころばせる。

 「本当に懐かしがって来てくださる。だからMCで男性の方たちをちょっといじって、『このあとカラオケに行ってマッチの歌、歌うんでしょ?』って。そうしたら、ちょっと低い声で『はーい』と返ってくる(笑)。僕のコンサートは本当に男性の方が多くなりましたね」

 また、60歳になって、「カッコいいとか、カッコ悪いとか、そういうこだわりが少しずつなくなってきて。だから今、新しいことにチャレンジしていく気持ちが少しずつまた出てきた感じがあります」と語る。

 「前田くんともお互い60歳前後ということで、この番組を機会に何か一緒に音楽やりたいねという話にもなっていて。彼が40周年で燃えているんですよね。それを見ると『俺もまだまだ頑張らなきゃいけないな』と思う。キャリアは僕の方がちょっと長いんですけど、年齢はほぼ同じなので、60歳のおっさん2人が、音楽にすごくこだわって頑張ってるなと思います」

 60歳になってからのチャレンジとして、ミュージカルに約30年ぶりに挑戦する。4月11日からシアターH(東京都品川区)で上演される韓国ドラマを基にした「ドリームハイ」で、「アーティストを育成する学校の生徒たちの憧れの先生の役」というカン・オヒョク役で出演している。

 「50代半ばだったらもしかしたら、ミュージカルなんて『僕にはできません』って断っていたかもしれないんですけど、60歳になったから、新しいことをもう一回やってみるかなっていう気持ちになりました。歌もせりふもしっかりやらないといけないので、相当な気合は入ってるんですけどね」と力を込める。

 60歳になって「ブレーキがかかるかなと思ったんですけど、いろいろなお話をいただいたときに、やらせてもらえる機会があるんだったらやってもいいかなって。その代わり、いい年齢なので、適当なことはできないなって。しっかりと勉強して、しっかりとしたものを届けなくてはいけないなという気持ちになっています」と気を引き締めていた。

 そして最後に、同世代に向けて「もう60歳だからじゃなくて、まだ60歳。お互いにもう少し頑張りましょう!」と力強くメッセージを送った。

 *「TUBE」の前田亘輝さんとタイへ男2人旅をした「近藤真彦&前田亘輝 男ふたりの冒険旅inタイランド~風と歌を感じて」がスカパー!「日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ」(CS300)で放送中。次回は4月20日午前10時に放送(隔週で新作を放送、全6回)。「近藤真彦 翔ける60歳の挑戦 未公開シーンで繋ぐ物語」の次回の放送は4月13日午前10時半から同チャンネルで放送。

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