この「クジャクのダンス、誰が見た? インタビュー」ページは「クジャクのダンス、誰が見た?」のインタビュー記事を掲載しています。
広瀬すずさん主演の連続ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系、金曜午後10時)の第2話が、1月31日に放送される。原作は浅見理都さんの同名マンガで、冤罪(えんざい)事件に巻き込まれた親子の“愛と運命”が交錯するサスペンス。俳優キャリア12年目にして、本格サスペンスドラマで初の主演を務める広瀬さんに、ヒロイン・山下心麦(こむぎ)を演じる上で意識していることや、印象に残っているシーンを聞いた。
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--原作を読んでどのように感じましたか。
私、3巻まで読んだところで止まっていたのですが、みんなが話題に出すので、どんな展開になっているのか気になってきて、読んでしまえと、先日撮影の合間にすぐに6巻全て読みました。登場人物の鋭い目つきに、どんどん怪しさを覚えました。原作の心麦の目がとても印象的だと感じていて、スマホで原作を読んでいたので、いいなと思ったところはいつでも見返せるようにしています。
--心麦を演じるにあたって意識していることはありますか。
後半にいくにつれて変えていこうと思っているのですが、監督から「ちょっと子どもっぽくやってほしい」というリクエストをもらいました。松山ケンイチさんが演じる松風義輝さんも独特ですが、心麦もつかみどころがない感じがありますよね。心の奥底で考えていることは人に言わず、これと決めたことについては言葉にして貫こうとする。
第1話では、泣かないことを意識していました。人の目があるところでは泣かずに、泣きそうになったら自分に「泣くな、泣くな」と言い聞かせているところは印象的でした。こうと決めたことに真っすぐ突き進んでいく強さを出そうとすると、子どもっぽさが薄れてしまうので、そのあんばいは難しいですし、雰囲気を大切にしています。
--心麦はいつもウエストポーチをつけていますね。
心麦はバッグを2個持ちして、ウエストポーチにはパッと出せるものを入れています。最初はスマホを入れようと思っていたのですが、急いでいるときに出したり入れたりすることが大変でなかなか使えていなくて……。中にはメモ帳や小さい財布が入っています。先日、使ってみたので、ぜひ楽しみにしていてください(笑い)。
--印象に残っているシーンはありますか。
成田(凌)くん演じる遠藤友哉のシーンには全く関わっていないですし、何も知らない状態で撮影しているので「こんなふうに撮っていたんだ」と驚きました。第2話では、友哉のつらい過去が明かされるのですが、心麦と友哉が重なる部分があって、友哉を見て「似ている人を見つけた」という感覚になりました。それに心情だけでなく、動きがシンクロする場面も出てきます。
--撮影の合間はどのように過ごされていますか?
わりと各々で過ごしていることが多いですね。それぞれ知っている情報量が違うので、ほど良い距離感を保っている印象です。ガッツリとしゃべってしまうとすぐに犯人考察を始めてしまうので(笑い)。ただ、先日映画でも共演した、赤沢京子を演じている西田尚美さんとはお会いするたびに、いろいろとお話をさせてもらったり、バラエティー番組に出演した際の感想を伝えてくださる共演者の方もいたりして、「大晦日オールスター体育祭」の放送後は、撮影が始まる前からその日の撮影が終わるまで話題に上がっていました。
--本作は“信じる”ことがキーポイントかと思いますが、広瀬さん自身が何かを信じる時、特に大切にされていることは?
その場で信じられると思ったら、わりと即決することが多いです。信じられなくなったり、裏切られる瞬間って、直前で何かしらの違和感を覚えるじゃないですか。それは、人に対してもそうですし、環境や物に対しても直感でいきます。しかもその直感がわりと当たっていることが多いタイプです。「これいける」「いけない」みたいな直感が信じる基準になっているかもしれません。
--飲食店の口コミとかも信じたりしますか。
します。そこまで言うなら、みたいなテンションで、一度は行ってみますね。占いも疑い深くならずに、わりと信じているかもしれません。そこで出た結果に誘導してもらうみたいな感覚で、選択の一つとして、考え方として、すごく好きです。
--第2話の見どころを教えてください。
友哉のつらい過去が見えて、心麦と春生さん(リリー・フランキーさん)の親子とはまた違った親子愛があって。そこにも心麦と重なる部分があって、いい意味でモヤモヤするので、視聴者の皆さんにどう伝わるのかすごく気になります。ぜひ友哉を見守ってあげてほしいですね。そして、心麦も春生さんと本当の親子なのか葛藤する回になっているので、そういったところも注目してほしいです。