広瀬すず:「夕暮れに、手をつなぐ」Pに聞く“目が離せない”魅力 繊細な表情の演技も話題に

ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」に出演する女優の広瀬すずさん(C)TBS
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ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」に出演する女優の広瀬すずさん(C)TBS

 広瀬すずさん主演で、人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さんが共演する連続ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系、火曜午後10時)。下宿先「雪平邸」で一緒に暮らす空豆(広瀬さん)と音(永瀬さん)が、夢を追う姿を描く青春ラブストーリーだ。九州出身の“おてんば娘”、空豆を演じる広瀬さんについて、SNSでは「すずちゃんの表情の演技が好き」「すずちゃんの演技がめちゃくちゃいい」といった声が上がっている。ドラマを手がけるプロデューサー陣に、広瀬さんの印象や、撮影での様子を聞いた。

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 ◇「泥棒してしまうとよ」とキス “空豆”の繊細な気持ちを表現

 ドラマは、九州で育ち、婚約者を追って上京した空豆と、作曲家を目指す青年・音の物語。下宿先でお手玉を投げ合うなど、2人のわちゃわちゃとしたやりとりも好評で、視聴者からは「2人のやりとりがほほ笑ましい」といった声が上がっている。

 また、「King & Prince」の「Life goes on」に合わせて、広瀬さんや永瀬さんがキュートなダンスを披露するエンディングも話題になっている。撮影の初期の頃は、広瀬さんや永瀬さんが、共演者たちにダンスを教えていたという。

 第4話(2月7日放送)では、居間で居眠りする音を見つけた空豆。何をしても目を覚まさない音を見て、「起きんね。泥棒してしまうとよ」とつぶやき、思わず音にキスをする様子が描かれた。

 翌朝。音、空豆、響子(夏木マリさん)と3人で食事をしていると、音は「昨日夢見たんですよね。何か、すっげー気持ち悪い夢で。こう……唇の上をナメクジがはってく、みたいな」と話す。ナメクジの夢について、「最悪でした」と話す音を見て、「許せん、こいつ」と怒る空豆の顔が映し出され、SNSで話題となった。

 このときの撮影について、橋本芙美プロデューサーは「すずちゃんの表情が素晴らしくて。『起きてほしくないけど、起きないの?』みたいな空豆の繊細な気持ちを表情で表していた」と振り返る。

 ◇「ずっと見ちゃう」広瀬すずの芝居

 空豆は、「長崎と宮崎のチャンポン」である方言を話し、「サル」や「イノシシ」と呼ばれることもある野生児のような女の子。バスの中で、口を大きく開けて眠ってる場面や、噴水の水で顔を洗い「ああ、目覚めた~!」と話す場面もあった。子供の頃に、世界のトップデザイナーである塔子(松雪泰子さん)から捨てられた悲しい過去も持つ。

 SNSでは、「あんなぶっ飛んだキャラなのにかわいらしいのすごい。本当にすごい」という意見も上がっていたが、ドラマを手がける金井紘監督は、「(広瀬さんは)あの難しいキャラクターをちゃんと着地させて、喜怒哀楽をあそこまで表現してくれるのはすごいなぁと、スタッフ一同毎回思わされています」と語っていた。

 関川友理プロデューサーは、「方言についてはかなり前から準備してくださっていて。現場で方言指導の先生とともに、『視聴者の皆さんに意味が伝わるかな?』ということも含め話し合って作り上げています」と話し、広瀬さんが難しい“空豆語”を自分のものにしていると明かした。

 そんな広瀬さんの魅力について、「ドライ(リハーサル)しているときに目が離せないんですよ。ずっと見ちゃうんです。それくらいお芝居がうまい」と話した関川さん。

 「『あぁ、こうやって演じてくれるんだ』『こうやってくるんだ』と毎回思います。それって女優さんの持ってるものだから、なかなかいないんです。そこまで目が離せない女優さんって。それをあの若さで、毎回演じてくださる。演技を見させてもらうのが毎回本当に楽しい」と広瀬さんの魅力を語っていた。

 ◇「二人の夏はなかったんだ」 せつないモノローグが話題に

 2月28日放送の第7話の終盤では、夕暮れ時に、霧島連山の花火の動画の音を聞きながら、空豆と音が2人で寝転がる展開に。目を閉じながら、花火があがるところを想像していた空豆は、「夏に……ホントに音と見たか」とつぶやく。「ぜひに」と応じた音に、空豆は「ホントけ?」と確認する。

 そんな中、2人の手が少しずつ近づいていき……。空豆と手をつないだ音が「こうして花火見ようよ」と言うと、「うん」と言う空豆の様子が描かれた。

 二人の距離がぐっと近づく一方で、ラストでは「僕たちは、夕暮れに手をつないだ。夏の花火を夢見ながら。でも、僕たちに夏は来なかったんだよな。二人の夏はなかったんだ」というせつない音のモノローグが流れる展開で、視聴者からは「お願いだからハッピーエンドで」という声が続々と上がっている。空豆と音は今後どうなってしまうのか。今後の展開を見守りたい。

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