御上先生:「私はここで血を流してるのに、誰も気づいてくれないって」  “椎葉”吉柳咲良の涙の訴えが「見事だった」(ネタバレあり)

「御上先生」第7話の一場面(C)TBS
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「御上先生」第7話の一場面(C)TBS

 松坂桃李さん主演の日曜劇場「御上先生」(TBS系、日曜午後9時)の第7話が3月2日に放送された。吉柳咲良さん演じる隣徳学院3年2組の椎葉春乃が、涙でクラスメートに訴える場面が登場し、SNSで話題になった。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 椎葉がドラッグストアで生理用品を万引きしたことや、校則で禁じているバイトを多数、掛け持ちしていることが発覚。中には「出会い系のサクラ」という仕事もあり、詐欺罪に問われる可能性があったため、学校は1度、退学処分を下した。

 3年2組の教室に戻った椎葉。御上(松坂さん)から「話したいことはある?」と誘われ、時間をもらう。椎葉は、幼稚園のときに両親を交通事故で亡くし、祖父や祖母が何不自由なく育ててくれたことを告白。

 「そのおじいちゃんが今年に入ってから認知症になりました。(和菓子屋の)お店が続けられなくなって、毎日手いっぱいでした」と吐露した。出会い系マッチングアプリのサクラのバイトをしたことが決定的となり、退学処分が下ったことをクラス全員に認めた。

 御上から「なんで生理用品だったの?」と質問されると、椎葉は包み隠さず説明した。

 自宅の和菓子屋が作る赤飯で、身内女子の初潮を祝う文化が地域に根付いていたことから
「生理っていいものなんだ」と信じて育った椎葉。しかし「大切だったものが、ただつらいだけになってしまったのは、家がこんなことになってからで、全部自分で考えないと何にも先に進まなくて。お金のことが一番怖い」と続けた。

 考えないといけないことが山積みだが、考えようとすると頭がごちゃごちゃになって、どんどん体もきつくなった、と振り返った椎葉。友人の千木良遥(髙石あかりさん)は「気づけなくてごめん」と泣き出してしまう。

 椎葉は友人の涙に応えるように「謝らないで。(千木良が)いっぱい心配してくれたのも分かってた。でもホントのホントに困ってると、自分の中の何かを鈍らせないと、生きてるのが無理になるんだよ。相談できる人がいるってことにも気づけなくなる。なのに生理が来る」

 「私、生きているんだなって思い知らされて。私はここで血を流しているのに、誰も気づいてくれないって。苦しくて。私は、私がここにいるってことを見つけてほしかったんだなって気づいたんです」と、涙で返した。

 SNSでは「椎葉さんが話してるシーン泣いた」「今回の椎葉さん回ヤバかった。すごい泣いた。本当に辛くてどうしようもなくなった時は自分の中の何かを鈍らせないと生きていけないってセリフ、めちゃくちゃ刺さった」「『私はここで血を流してるのに誰も気づいてくれない』ってセリフ、すごく刺さった。私も生理でしんどいとき何度思ったことか」「椎葉ちゃんが勇気出してみんなの前で生理のこと話したシーン、ほんと感動した」「吉柳咲良ちゃん、椎葉役の演技が見事だった! 彼女が抱える心の葛藤が痛いほど伝わってきた」といったコメントが並んだ。

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