山下美月:乃木坂46を卒業し、ソロで活躍の1年「素を出せるようになった」 理想の恋愛は「なるべく波の立たない感じ」

1月7日スタートの連続ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」でヒロインを務める山下美月さん
1 / 5
1月7日スタートの連続ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」でヒロインを務める山下美月さん

 アイドルグループ「乃木坂46」時代からNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞い上がれ!」をはじめ数々の作品に出演し、昨年に乃木坂46卒業後も、俳優として活躍の幅を広げる山下美月さん。1月7日スタートの連続ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後11時)ではヒロインを務める。年明け早々から活動の充実ぶりを見せる山下さんに今作の話を聞いたほか、乃木坂46を卒業してからの1年間を振り返ってもらった。

あなたにオススメ

 ◇倹約家ヒロインと共通点 「見切り品コーナーに行ってしまう」

 ドラマは「King & Prince」の永瀬廉さん主演で、脚本家・大北はるかさんのオリジナル。大手アパレルメーカー会長の孫として、甘やかされ自由奔放に生きてきた御曹司の昴(永瀬さん)が、真逆の環境で生まれ育った同僚の“ド庶民女子”花倉まどか(山下さん)と子供服作りに取り組み、初めての挫折と本気の恋を知るラブコメディー。

 山下さんは「最初はチグハグな昴とまどかが、どんどん距離が縮まっていくピュアで可愛らしい王道のラブストーリー」と紹介する。取材時はまだクランクインする前で「ザ・王道ラブコメのヒロインはあまり経験がないので、自分がどんな風にときめいた顔をするのだろうって考えて台本を読んでいます(笑)」と楽しげに話した。

 恋愛ドラマには思い入れがある。「一人っ子で、両親が共働きだったので、小さい頃は家でテレビドラマを見て育ったのですが、『私が恋愛できない理由』や『失恋ショコラティエ』といった作品のキラキラした世界観に憧れて。私も早く大人になりたい!と思いましたし、私のような子供もときめかせてくれるエンタメってすごい! 私も作る側に回りたいなと、芸能界で頑張りたいと思うきっかけでもありました」。

 今度は自身が、“ときめかせる”番。「恋愛作品をやったことが全くないわけではないのですが、(ヒロインなので)頑張らないと!」と笑いながらも、熱い思いをのぞかせる。演じるまどかは、恋や愛など不確実なものは信用しない現実主義者。「一見クールに見えますが、“自分のため”によりも、“他人のために”行動する子。その優しさをにじみ出るよう演じたいですし、(視聴者の方が)応援したくなるような女の子に見えるといいなと思います」。

 まどかは、実家に仕送りするために自身は極力お金を使わないようにしている倹約家だが、自身も似ているという。「スーパーでは見切り品コーナーに行ってしまうし、もやしとかすぐ買っちゃう」と笑う。「これだけの金額でこれだけおいしい料理を作ることができた!みたいな達成感を得るためにも(笑)。料理は自分にとっての息抜きなので、(買い出しで)スーパーにはほぼ毎日行ってます」と明かした。

 ◇「卒業後はしばらくお休みしようと考えていましたが…」

 昨年、乃木坂46を卒業し、約8年間のアイドル活動に幕を下ろした山下さん。「正直、乃木坂46を辞める前は、辞めた後に仕事があるかな?と不安でした。“乃木坂46の山下美月”だから仕事があるけど、一人になったら需要があるのだろうかみたいなマイナスな気持ちがすごく……」と、当時の心境を吐露する。

 しかし、そんな不安もなんのその。卒業後もドラマと映画出演が続き、今年も今作のほか、3月にはダブル主演を務めた映画「山田くんとLv999の恋をする」の公開も控える。「卒業後はしばらくお休みしようと考えていましたが、いろんな方に『今が頑張り時だから』と言っていただいて。そう言っていただけることがすごくありがたいことだと感じて、頑張ろうと! 結局お休みの期間は2週間でした(笑)」。

 「 本当に恵まれた環境に身を置かせていただいているな、と。日々感謝の気持ちでいっぱいです」と述べる。「アイドルになりたいと憧れ続けてその夢を叶(かな)えられて、 そうしたら、ドラマに出演する夢まで叶えることができました。それを今も続けられているというのは、たくさんの方の支えあってのことなので、周りの皆さんに恵まれて生きていると感じています」。

 周囲への感謝を忘れずに、日々仕事に臨んでいる。気持ちものびのびとしている。「(昔は)“あざといキャラ”として取り上げていただくことも多くて、あのキャラが嘘とか頑張ってたわけでは全くないのですが、あえてそういう雰囲気を出していた部分もあって。自分を守るためにも“鎧”をかぶっていたんです。でも、素はさっぱりしているタイプ。最近は、仕事の中でもそういう素を出せるようになって、良い意味で肩の力を抜いて、お仕事ができています」。

 最後に、「波乱万丈のロマンティックコメディー」と銘打つ今作にちなみ、アイドルを卒業したいま、理想の恋愛を尋ねると「(波乱万丈よりは)平和がいいな。(自分の恋愛は)ドラマチックなものではなくて、なるべく波の立たない感じが良いですね」とほほ笑んだ。

写真を見る全 5 枚

テレビ 最新記事