上野樹里:“夫”風間俊介の出世に驚き? 「監察医 朝顔」の5年半での変化と新春SPの見どころを語る

「監察医 朝顔 2025 新春スペシャル」に出演する上野樹里さん
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「監察医 朝顔 2025 新春スペシャル」に出演する上野樹里さん

 俳優の上野樹里さんが法医学者の朝顔役で主演を務めるフジテレビ系スペシャルドラマ監察医 朝顔 2025 新春スペシャル」が1月3日午後9時から放送される。ドラマが始まって5年半。この間の変化や新作の見どころを上野さんが語った。

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 ◇東北のエネルギーを感じてお芝居できた

 「監察医 朝顔」は、マンガ誌「漫画サンデー」(実業之日本社、現在は休刊)で連載された作・香川まさひとさん、画・木村直巳さん、監修・佐藤喜宣さんの同名マンガが原作。設定をアレンジし、法医学者の朝顔(上野さん)と、朝顔の父でベテラン刑事の平(時任三郎さん)がかたや解剖、かたや捜査で遺体の謎を解き明かすさまを描くヒューマン作品。2019年7月期の月9ドラマとして第1シリーズが放送され、2020年11月から第2シリーズを同枠で2クール連続放送。さらに、2021年1月、2022年9月にはそれぞれ一夜限りのスペシャルドラマが放送された。

 新作では、震災で失った母(石田ひかりさん)の“生きた証”を探しながら、夫で刑事の桑原真也(風間俊介さん)と娘2人の家族と、少しずつその悲しみを乗り越えてきた朝顔と平に別れの時が訪れる。

 今回の撮影で印象に残ったシーンとして上野さんは、終盤で朝顔が一人で陸前高田に行くシーンを挙げる。

 「現地は雨予報だったんですけど、最後にバーンと晴れてくれて、ロケで1日しか撮影の日を取ってなかったんですけれど、雨予報で電車に乗っていても、窓が曇ってくるし、ガスってくるしで。でも最後のシーンで晴れたんですよ。この土地のエネルギーが絶対に晴れさせていると思って。すごくエネルギーを感じてお芝居できたので、不思議なシーンができました」

 また今作では、陸前高田を歩く朝顔に姿に、東日本大震災から徐々に立ち上がる人々の姿を反映させている。

 上野さんは「今回の物語の事件の中で、ある植物がキーになっているんですけれど、東北へ行ったときに、緑が太陽の方を目指してどんどん成長しているのを目の当たりにして。人も少しずつ増えていて、早めに復興した店や新しいお店も増えてますし、山車(だし)をぶつけ合うお祭りがあったり。そこにいる人たちのエネルギーが戻ってきているし、訪れてくれる人たちによって彩られて、人の力によって再生されていると感じました。今の岩手が、陸前高田がどういうふうになっているんだろうというのも、朝顔が歩くことで感じることができ、伝えることができました」としみじみ語る。

 ◇5年間で朝顔が少しずつ変化しているものは?

 2年4カ月ぶりの新作で、風間さんとの夫婦の変化を聞いた。

 上野さんは桑原が警察の中で出世して立場が変わっていくことに月日の流れを感じたという。桑原は今回、野毛山署の刑事第1課長になっており、捜査本部では部下に指示を出している。

 上野さんは「今回、桑原くんの職場に朝顔が突入するんですけど、黒スーツの人がいっぱいいる警察署に、ちょっとゆるい感じの空気感で、普段は法医学の白衣を着ている朝顔が一瞬、圧倒される感じになります。その瞬間はどんなに張りつめてるシチュエーションでもコントラストが出るようにリアルにリアクションしています。いつも一緒に家にいる人がこんなすごいところで働いてるんだ!みたいに、ちょっとあたふたする瞬間とかもありますね。(桑原に対して)敬語になったりして」と明かす。

 また、「家では何でも手伝ってもらっちゃって。後半、桑原くんと朝顔の見え方が変わっていくので、それも楽しみにして見てほしいなと」とアピールした。

 ◇「生きること、生かされていることを感じてほしい」

 最後に今作の見どころを尋ねると、上野さんは「全部です(笑)」と言いつつ、「東日本震災から13年目(取材時)に入るんですが、日々の忙しさに追われて、徐々に薄れていく記憶を、朝顔を見ると思い出すこともあると思います。生きること、生かされてるということ、死と隣り合わせになることで、いろいろ実感できる今がある。全体を通して登場人物が伝えたいこと、それは、ついうっかり忙しい日々に追われて、当たり前になっている日常を立ち止まって我が身を振り返る、『慣れ』は『隙』と表裏一体。だからこそ改めて前へ進んでいこう、そんなメッセージが込められているので、それを感じながら見ていただきたいなと思います」と呼びかけた。

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