橋本環奈さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」に出演している田畑志真さん。ヒロイン・結(橋本さん)の幼なじみの“なっちゃん”こと佐久間菜摘を演じ、「笑顔が可愛い」などと注目を集めている。昨年12月に19歳になったばかりで、チャームポイントはやっぱり「笑顔」。「周りの友達からも『笑顔がいつも幸せそう』と言ってもらえることがあって、それはすごくうれしい」と話す。2025年以降も人気を高めていきそうな田畑さんに「おむすび」の話に加え、今後の目標などを語ってもらった。
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田畑さんは2005年12月24日生まれ、熊本県出身。「おむすび」が初の朝ドラで、演じる菜摘は、神戸・さくら通り商店街でパン屋を営む美佐江(キムラ緑子さん)の娘。田畑さんは「菜摘はすごく明るくて天真らんまん。そこは自分とも似ていると思います」と話す。
「オーディションのときから『明るさがいい』と言っていただけて。撮影が始まってからもプロデューサーさんに『ありのままの天真らんまんさを出してほしい』と言われたので、意識している部分です」
菜摘のトレードマークは、田畑さんいわく「髪形で印象を作るというのも一つの手」と、ヘアメークと考案したお団子ヘア、そして笑顔だ。
「商店街メンバーはカメラが回っていないからすごく仲が良くて、私自身もあの場を楽しんでいるから、ウソのない笑顔になるというか。だから、『なっちゃんの笑顔を見ていると朝から元気になる』と感想をいただけたときはすごくうれしかったです」
笑顔だけじゃない、豊かな表情も魅力。
「『おむすび』を見た方の声を聞いて感じたことなのですが、表情がコロコロと変わる、そこは菜摘の魅力の一つだなと感じていて。そんな菜摘を演じることで、今後は自分の強味の一つになっていければいいなと思っています」
そんな田畑さんにとって、朝ドラ初出演を果たした2024年はどんな年になったのだろうか。
「『今までで一番』というくらい変化の年でした。高校を卒業して、進学せずに、この仕事一本でやっていくことを決めたことへの心の変化もありましたし、朝ドラの撮影に参加させていただいて、自分のお芝居に対する考え方も変わってきました。一つの役を1クール以上長く演じるという経験は今回が初めてで、今までは表面的な部分でしか考えられていなかったことがたくさんあったのですが、長く演じることで、今まで以上に深く役の気持ちや感情と向き合うようになりました。表面的ではなく、目の奥から伝えるお芝居をしたいと思うようになったというか。それができているか、と言われると今はまだ全然なのですが、これからも意識していきたいです」
仲のいい俳優は、脚本家の野島伸司さんが総合監修を務めるアクターズスクール「ポーラスター東京アカデミー」で共に過ごした「奈緒さん」だ。
「今の事務所に入る前に通っていた『ポーラスター』で、ずっと一緒だったのですが、今も連絡取り合うくらい仲が良くて。出会ったときからお芝居に対する考え方、姿勢を尊敬していて、出演作品は必ず見てますし、いつか共演できたらいいなと思っています。実は家族で仲が良くて、奈緒ちゃんがいなくてもお母さんに会いに行って、ごはんを食べさせてもらったりしています」
奈緒さんも朝ドラ(2018年度前期の『半分、青い。』)でヒロインの親友を演じて、ブレーク。今や映像界に欠かせない存在となったが、田畑さんも彼女の後に続くような活躍を夢見る。
「たくさん引き出しのある女優さんになりたいですし、お芝居はまだまだ未熟ではありますが、いつかヒロインとして、朝ドラに戻ってくることが一番の目標です」
プライベートでは御朱印集めが趣味で、父と兄の影響で野球好き(物心ついた頃からのジャイアンツファン)でもある田畑さんにとって、2025年は10代最後の一年になる。
「とにかくお芝居と向き合うこと、たくさんのことを感じ、たくさんのことを受け止め、自分の成長につなげていきたい、後悔のない10代にしたいなって思っています」