対岸の家事~これが、私の生きる道!~
#2 専業主婦は贅沢…?エリートパパとの出会い
4月8日(火)放送分
伊藤沙莉さんが主演する2024年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)が、4月1日にスタートした。ヒロインは、日本初の女性弁護士で、後に裁判官となる猪爪寅子(いのつめ・ともこ)。朝ドラで“法律もの”を扱うのは、1996年度前期の「ひまわり」以来、28年ぶりとなり、第1週では、戦前における女性が置かれた立場に対して、疑問符ばかりの寅子が、法律と出会い、その道に進もうとする様子が描かれた。この先の寅子を読み解くため「おさえておきたいこと」を紹介する。
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「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さん(1914~84年)の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。ヒロイン・寅子(あだ名はトラコ)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く、リーガルエンターテインメントだ。
タイトルの「虎に翼」とは、中国の法家・韓非子の言葉から取られている。「強い力を持つ者にさらに強さが加わる」という意味を持ち、「鬼に金棒」と同義語だ。“トラコ”ことヒロインの寅子が、法律という翼を得て力強く羽ばたいていく姿、その強大な力にとまどい時には悩みながら、弱き人々のために自らの翼を正しく使えるよう、一歩ずつ成長していく様子をイメージしたという。
寅子の名前は、生まれ年に由来する。大正3(1914)年、「五黄(ごおう)の寅年」に生まれたことから、寅子(読みはともこ)。「五黄の寅」とは、中国に伝わる民間信仰「九星気学」において、「帝王の星」と言われる強運を持った「五黄土星」と、十二支の中で最も強い運勢を持つと言われる「寅年」が重なった年のことで、36年に1度の周期で訪れる。この年に生まれた人は非常に強い運勢を持つと言われ、特に女性は強運の傾向が強いと言われている。当然、モデルの三淵さんも「五黄の寅年」の生まれ。彼女が「トラママ」と呼ばれたことも、寅子の名前の由来の一つだ。
そんな強運の星の下に生まれた寅子は、女学校の卒業を迎えた年、お見合い結婚を勧める母親を振り切って、女性に法律を教える日本で唯一の学校への入学を決意。そこで出会った仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、やがて日本初の女性弁護士となる。
世間知らずで自信家の所もあるが、全てに全力の人。弁護士として、裁判官として、一歩ずつ成長していく……。
簡単に寅子のモデルの三淵さんの人生を解説する。前述の通り、「五黄(ごおう)の寅年」の大正3年生まれ。明治大学専門部女子部法科で学び、昭和13(1938)年に高等文官試験司法科に合格、日本で初めての女性弁護士の一人となる。戦後は、それまで女性への門戸が閉ざされていた裁判官への任官を目指し、裁判官採用願を司法省に提出。すぐには採用されず司法省で民法の改正と家庭裁判所の設立に携わった。そして昭和24(1949)年に裁判官になると、後には女性として初めての裁判所長も務めた。
ちなみに、前作の朝ドラ「ブギウギ」のヒロイン・スズ子(鈴子)のモデルとなった笠置シヅ子さんとは同い年。「虎に翼」の第1回では、同じ時代背景ならでは“コラボ”として、スズ子が入団した「梅丸少女歌劇団(USK)」ネタで、ドラマファンを喜ばせていた。
「虎に翼」では、そんな三淵さんの人生をモデルにしながら、激動の時代を生きた一人の女性法曹とその仲間たちの波瀾万丈の物語として大胆に再構成している。
なお、第1週では、三淵さんが通った明治大学(劇中では明律大学)周辺の風景として東京・御茶ノ水~神田界隈がたびたび登場。ニコライ堂のドーム屋根も印象的な橋の上のシーンは、大正時代に四谷に造られ、現在は八王子に移築された長池見附橋で撮影されていて、背景はCGだという。また寅子の家は麻布の周辺。三淵さんの実家もその辺りにあったといい、「それなりに裕福な家の一軒家」という設定だ。
8日から始まる第2週「女三人寄ればかしましい?」では、晴れて「明律大学女子部法科」に入学した寅子の姿が描かれる。この先、どんな困難が彼女を待ち受けているのか、引き続きドラマを楽しみたい。
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