横浜流星:蔦重が「たまに自分自身とリンク」「お互い背中を押し合っている」 主演大河「べらぼう」新章は「会話劇中心に」

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で“蔦重”こと主人公の蔦屋重三郎を演じる横浜流星さん (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で“蔦重”こと主人公の蔦屋重三郎を演じる横浜流星さん (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)。5月4日放送の第17回「乱れ咲き往来の桜」から、蔦重(横浜さん)が板元として本格的に始動する新章がいよいよスタートする。「商いの話がより本格的になって、会話劇が中心になります」と予告する横浜さんが第17回以降の見どころなどを語った。

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 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。

 第17回以降の蔦重について、横浜さんは「彼の明るさや、人を楽しませようと思う根本の部分は変わっていないです」と明かす。

 「ただ、蔦重は人と関わって、たくさんの失敗を重ねる中で様々なものを全て吸収して、駆け引きや会話が上手くなっています。演じる上でも、重心を下げて声も低くするということなどは意識しています。これから彼の夢や目標は大きくなっていきますが、少年期と同じように失敗して、それでもへこたれずに前に進んでいくのが蔦重らしさだと思うので、そこは変わらないと思います」

 ここまでの放送に対する反響をどう受け止めているのか。「普段、大河ドラマを見ていない方から『見てるよ』と連絡が来るのが一番うれしいです」という横浜さん。

 「NHKの作品に初めて出させていただいた自分の使命が一つかなえられたのではないかと思います。今も収録はハードですが、楽しんでくださる方々がいるから、その皆さんにしっかりこの作品を届けたいという、その一心でいます」

 また、蔦重として生きてきた横浜さんは「たまに自分自身とリンクするときはあります」とも告白する。

 「蔦重も力をつけてきて、かなえられる望みとかなえられない望みがあるという壁にぶつかっています。自分もたくさんの方々に知ってもらえるようになって、でもできることとできないことがあるし、そういうときに蔦重だったらどうするんだろうとか、自分だったらこうするけどとか、お互い背中を押し合っているという気持ちでもいます」

 そんな横浜さんは、第17回以降は会話劇が中心となっていくという。

 「会話劇には技術がいるのでしっかりと高めて、そこを皆さんに楽しんでいただけるように今から心がけています。また、この時代は景気がよくなかったので、今の時代と重なる部分もあるんです。蔦重はそれでも明るく、世を元気にしようとしているので、見てくださる方々に寄り添いつつ、蔦重を見ていると明日が来るのが楽しみだなと思ってもらえるように、いまも蔦重を生きています」

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