爆弾:主演・山田裕貴演じる“類家”と対峙する“スズキタゴサク”役で佐藤二朗が出演 “10円ハゲ”も再現 特報&ティザービジュアル解禁

映画「爆弾」のティザービジュアル(C)呉勝浩/講談社 2025映画『爆弾』製作委員会
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映画「爆弾」のティザービジュアル(C)呉勝浩/講談社 2025映画『爆弾』製作委員会

 俳優の山田裕貴さんの主演映画「爆弾」(永井聡監督)に佐藤二朗さんが出演していることが4月16日、明らかになった。佐藤さんは爆発を予知する中年男のスズキタゴサクを演じる。併せて、公開日が10月31日に決定し、「1時間後に爆発します」とスズキタゴサクが告げる不穏な特報映像と取調室の表裏ティザービジュアルが解禁された。

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 原作は、呉勝浩さんの同名ベストセラー小説(講談社)。「このミステリーがすごい! 2023年版」とハヤカワミステリマガジンの「ミステリが読みたい 2023年版」の国内編でともに1位を獲得した話題作。酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された一人の謎の中年男。「スズキタゴサク」と名乗ったその男は、霊感が働くと称して東京都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告。秋葉原での爆破を皮切りに、この後1時間おきに3回爆発すると予告する。そして、刑事たちの問いかけをのらりくらりとかわしつつ、次第に爆弾に関する謎めいた“クイズ”を出し始める……というストーリー。

 山田さんは、警視庁捜査1課でスズキタゴサクと対峙(たいじ)する交渉人の類家を演じ、伊藤沙莉さんが、爆弾捜索に奔走する交番勤務の巡査、倖田役、スズキタゴサクの過去を追う所轄の刑事、等々力役に染谷将太さん、類家の上司で、同じくスズキタゴサクと交渉する清宮役に渡部篤郎さんが起用されている。

 佐藤さんは、スズキタゴサクのキャラクターの特徴である“10円ハゲ”を自らの発案で、特殊メークではなく実際に作り上げたという。「スズキタゴサクという男を世に産み落とした呉勝浩氏に、あらん限りの感謝を申し上げる」コメントし、「悪のカリスマと呼ばれるキャラクターには必ず哲学があるのが特徴ですが、スズキタゴサクにはそれがない。普通のおじさんのような風貌で、赤ちょうちん好きな私と同じような人です」とキャラクターを紹介。

 佐藤さんは出演が決まる前から原作小説を読んでいたといい、自身と類似点も多いことから、運命的なものを感じたという。そんなスズキタゴサクと対峙する主人公・類家役で主演する山田さんは、「『爆弾』の魅力は、スズキタゴサクにあると思っています」ときっぱり。佐藤さんと共演した印象を「こういう俳優さんになっていかなければと思わされました。怪物だと思います」とコメントしている。

 併せて解禁された特報映像は、交渉人・類家とスズキタゴサクが不敵に笑い合うシーンからスタート。天然パーマに丸眼鏡がトレードマークの類家は、都内に仕掛けられたという爆弾について、まるで無感情に取り調べを開始。対するスズキタゴサクは「次は1時間後に爆発します」とさして大事でもないように口にする。「爆弾をすべて見つけられたら私の勝ちだ」と冷静に言い放つ類家を前にしても、スズキタゴサクは興奮で笑いが止まらない様子で得体の知れない恐ろしさを感じさせる。類家もまた、「いずれ後悔するよ、俺に会っちゃったこと。夜も眠れないくらいにね」とただならぬ雰囲気で向き合う。バックに鳴り響くメトロノームのような効果音が焦燥感をかき立てる、緊迫感に満ちた映像となっている。

 そんな2人の姿をとらえたティザービジュアルも解禁。謎めいた笑いを浮かべた類家の横に、「じゃあ始めましょうかスズキさん。化け物退治を」という挑戦的ともいえるせりふが浮かぶ。一方、スズキタゴサクは、まるで相手を挑発するかのような笑顔に、「でも、爆発したって、べつによくないですか?」というせりふ、そしてよく見ると頭部には、“10円ハゲ”が写し出されており、スズキタゴサクの異様さが伝わるビジュアルになっている。

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