マンガ大賞2025:大賞は「スピリッツ」話題作「ありす、宇宙までも」 宇宙飛行士を目指す少女の成長譚

「マンガ大賞2025」の大賞に選ばれた「ありす、宇宙までも」
1 / 10
「マンガ大賞2025」の大賞に選ばれた「ありす、宇宙までも」

 マンガに精通する書店員らが「今、いちばん友達に薦めたいマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2025」(実行委員会主催)が3月27日に発表され、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中の売野機子さんのマンガ「ありす、宇宙(どこ)までも」が大賞に選ばれた。

あなたにオススメ

 「ありす、宇宙までも」は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」で2024年6月から連載中のマンガ。宇宙飛行士を目指す少女の成長譚(たん)が描かれている。容姿端麗で人気者だが、言葉がつたなく日々の授業にもついていけない女子中学生の朝日田ありすが、ある同級生との出会いによって運命がひらけていく……というストーリー。

 「マンガ大賞」は2008年に創設されたマンガ賞で、マンガ家、編集者、ブックデザイナーなどマンガが売れることに直接の利害関係がある関係者が審査に関与しないのが特徴。大賞に選ばれた作品は注目を集めて売り上げが一気に伸び、アニメ化や映画化などのメディア展開につながることもある。

 今回は18回目で、2024年1月1日~12月31日にコミックス、電子書籍が発売され、通巻8巻以内のマンガ(過去の大賞は除く)が対象。

 過去の大賞は、末次由紀さんの「ちはやふる」や、羽海野チカさんの「3月のライオン」、柳本光晴さんの「響~小説家になる方法~」、山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画の「葬送のフリーレン」などで、2024年は泥ノ田犬彦さんの「君と宇宙を歩くために」が受賞した。

 ◇「マンガ大賞2025」ノミネート作品(敬称略)

 「ありす、宇宙までも」売野機子▽「女の園の星」和山やま▽「COSMOS」田村隆平▽「この世は戦う価値がある」こだまはつみ▽「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)」白川蟻ん、六つ花えいこ、秋鹿ユギリ▽「図書館の大魔術師」泉光▽「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」まるよのかもめ▽「どくだみの花咲くころ」城戸志保▽「ふつうの軽音部」出内テツオ、クワハリ▽「路傍のフジイ」鍋倉夫

 ◇過去の大賞受賞作品(敬称略)

 「岳」石塚真一▽「ちはやふる」末次由紀▽「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ▽「3月のライオン」羽海野チカ▽「銀の匙 Silver Spoon」荒川弘▽「海街diary」吉田秋生▽「乙嫁語り」森薫▽「かくかくしかじか」東村アキコ▽「ゴールデンカムイ」野田サトル▽「響~小説家になる方法~」柳本光晴▽「BEASTARS」板垣巴留▽「彼方のアストラ」篠原健太▽「ブルーピリオド」山口つばさ▽「葬送のフリーレン」山田鐘人、アベツカサ▽「ダーウィン事変」うめざわしゅん▽「これ描いて死ね」とよ田みのる▽「君と宇宙を歩くために」泥ノ田犬彦

写真を見る全 10 枚

ビジネス 最新記事