未ル わたしのみらい:ヤンマーが作る“武器を持たないロボット”アニメ 産業機械がモチーフ ヤン坊マー坊も登場!

「未ル わたしのみらい」の先行試写会に登場した(左から)ヤンマーホールディングスの長屋明浩取締役CBO、依田菜津さん、朴ロ美さん
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「未ル わたしのみらい」の先行試写会に登場した(左から)ヤンマーホールディングスの長屋明浩取締役CBO、依田菜津さん、朴ロ美さん

 ヤンマーホールディングスが製作・プロデュースするオリジナルテレビアニメ「未ル わたしのみらい」の先行試写会が3月27日、アニメイトシアター(東京都豊島区)で行われ、長屋明浩取締役CBOが登場。オリジナルアニメのコンセプトや、同作に登場するロボット・MIRU(ミル)のデザインのこだわりについて語った。

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 同作は、現状を変えるべく葛藤しながらも、ロボット・MIRUと関わることで成長し、よりよい未来に向けて一歩踏み出そうとする人々の姿を全5話のオムニバス形式で描く。5つのエピソードごとに異なる監督・制作スタジオが手がける。アニメ「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」「銀河漂流バイファム」「シティーハンター」などで知られる植田益朗さんが総合プロデューサーを務める。

 長屋さんは、「未ル わたしのみらい」について、「単なるプロモーションアニメではなく、アニメ史に残るアニメ」を目指したという。制作のポイントとして、まず製作委員会を作らないことを挙げ、次に、5つのアニメスタジオがそれぞれのエピソードを制作することで、「スタジオの芸術性、独自性に光を当てたかった」と説明した。また、ロボットアニメではあるが、戦わず武器を持たず、人々を支援するロボットを登場させ、「ヤンマーらしさ」を表現したという。

 ロボットのデザインについては、同社のプロダクトデザイナーが関わっているといい、ロボットの顔には同社のロゴがデザインされている。長屋さんは「ロボットのデザインにこだわった。産業機械のデザインと共通のテイストとなっている」と話した。

 イベントには、LinQ制作のEpisode 079「スターダストメモリー」の鹿島典夫監督も登場。同エピソードは、10年間スペースデブリの回収業務に携わってきた宇宙清掃員のヨシムラがメインキャラクターとして登場する。これまでさまざまなロボットアニメに携わってきた鹿島監督は、「初めてのトライです。戦うロボットをやってきたので、兵器としてロボットでしたが、今回はその要素はない。トラクターが空を飛んで、ゴミを集めている。どこに派手さを作ればいいのか」と悩んだという。

 鹿島監督はロボットがデブリをつかむ動作に気を使ったといい、「卵をつかむようにつかみたい。壊してはいけない。壊したらゴミが散らかってしまうから。本当はガシャン!とやりたいところですが、ソフトにグッと卵をつかむように」とこだわりを語った。

 イベントでは、全5エピソードの中にヤン坊マー坊のエピソードがないことについて質問が上がり、長屋さんは「実は、ヤン坊マー坊は出てきます。全5話をしっかり見ていただきたい。ちゃんと仕込んでいます。イタズラをいろいろやっている」と明かした。

 イベントには、Episode 926「待ってて、今行く」に出演する声優の朴ロ美さん、依田菜津さんも登場した。

 アニメは4月2日からMBS、TOKYO MXで順次放送される。

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