ペナルティ:ワッキー、がん闘病後のコンビ再会を語る ヒデは言葉にならない声を上げ泣き出した 「徹子の部屋」で

3月13日放送の「徹子の部屋」に出演したお笑いコンビ「ペナルティ」のヒデさん(左)とワッキーさん=テレビ朝日提供
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3月13日放送の「徹子の部屋」に出演したお笑いコンビ「ペナルティ」のヒデさん(左)とワッキーさん=テレビ朝日提供

 お笑いコンビ「ペナルティ」が、3月13日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に初出演した。2020年にワッキーさんが中咽頭がんと診断されてから治療や復帰までを相方のヒデさんと共に語った。

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 ワッキーさんは、医者にがんと言われても信じられなかったという。電話で報告を受けたヒデさんは「コンビ間で電話でやり取りすることはまれ。結成して30年近いコンビでしたから、相方から電話が来るのは吉報ではないと悪い予感がした。芸人を辞めるんじゃないかなど、悪いことばかり考えた中で、がんは想定外でした」と語る。

 受話器越しに2人はしばらく沈黙。ヒデさんは「相当長く感じました。返す言葉がなくて」と振り返る。そしてひと言、「待ってるから」と伝えた。「待ってる」というのもプレッシャーかもしれないと思ったが、「ゆっくり休めよ、治せよ、と。先輩後輩に戻るというか。お前は大丈夫だ、という感じ」で伝えたという。

 ワッキーさんは「待ってるからという言葉がすごくうれしくて、励みにもなりましたし、帰らなきゃな(復帰しなければ)と強く思いました」と当時の心情を語る。放射線治療と抗がん剤治療で、ワッキーさんには二つの後遺症が残った。一つは、普通の人の3割ほどしか唾液が出ないこと。もう一つは、普通の人の6割ほどしか味覚が分からないという。

 ワッキーさんは退院を知らせず、10カ月ほど会っていなかったヒデさんに会いに行った。ヒデさんがスタッフといる部屋に、「お待たせ」と入っていったところ、ヒデさんは「はー!」と言葉にならない声を上げ、ボロボロと泣き出したという。ワッキーさんもそれを見て、もらい泣き。ヒデさんは後輩の前で泣けないという思いがあったので、部屋を出た。当時を振り返ったワッキーさんは「今もちょっと(涙が出てしまいそうになって)ごめんなさい」と語った。

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