タモリステーション:今後30年以内の発生確率80%「南海トラフ地震」を特集 実は100~200年の間隔で発生? 対策を専門家と考える

3月7日放送の「タモリステーション」=テレビ朝日提供
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3月7日放送の「タモリステーション」=テレビ朝日提供

 タモリさんが司会を務め、多彩なテーマを深掘りするテレビ朝日の特番「タモリステーション」。3月7日午後8時からは、今後30年以内にマグニチュード8~9クラスの地震が発生する確率が約80%といわれる「南海トラフ地震」を特集する。最悪の場合、東日本大震災の約17倍、およそ32万人の死者が出ると想定される巨大地震にどう向き合うべきか、対策を専門家と共に考える。

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 九州、四国、関西圏や東海圏だけではなく、首都圏にも被害が及ぶと予測されている超広域災害の南海トラフ地震。高層マンションも増えた今、注目されているのが、震源から離れていても大きな揺れが長時間起こる「長周期地震動」だ。高層階になるにつれ揺れが激しくなることが知られているが、南海トラフ地震の長周期地震動はどれほどのものになるのか、世界最先端の振動台を使ってシミュレーションする。スタジオでは、ゲストの木村佳乃さんが東日本大震災発生時、ビルの55階で長周期地震動に遭遇した恐怖体験を語る。

 南海トラフ地震の歴史も、ひも解いていく。南海トラフ地震は過去に繰り返し発生しており、記録が残されている最古の684年(飛鳥時代)の「白鳳地震」以降、約100~200年の間隔で起きているという。番組では戦中と戦後に連動して発生した昭和19(1944年)年の「昭和東南海地震」と、昭和21(1946)年の「昭和南海地震」に着目。二つの地震から、南海トラフ地震の特徴を探る。

 タモリさんのロケもあり、甚大な津波被害が予想されている高知県へ。日本最大級の高さの津波避難タワーや、日本唯一の津波避難シェルターなどを巡り、現地の防災対策を伝える。

 タモリさんは視聴者に向けて、「たとえば警報が鳴っても“以前もたいしたことはなかったし、周囲も逃げていないから大丈夫だろう”などと、人間は都合のよい方向に考えがち。それで逃げ遅れることも多いと聞きます。とにかく命をつなぐために、まずは“逃げる”という意識を徹底してほしい。そのためには、日頃から行く先々でリスクを確認し、もし巨大地震が起きたらどう避難するか考える習慣をつけておくといいですね」と呼びかけた。

 スタジオゲストには、東京大学名誉教授で南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会会長、地震研究の第一人者である平田直さん、備え・防災アドバイザーの高荷智也さん、都市を襲う津波研究の第一人者で中央大学教授の有川太郎さんが出演する。番組アシスタントは渡辺瑠海アナウンサーが務める。

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