田畑志真:「おむすび」なっちゃん役で目標だった朝ドラに初出演 橋本環奈とは「野球の話で盛り上がりました」

連続テレビ小説「おむすび」で佐久間菜摘を演じる田畑志真さん(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」で佐久間菜摘を演じる田畑志真さん(C)NHK

 俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、結(橋本さん)の友人・佐久間菜摘を演じている田畑志真さん。出演が決まった際の思いや、ヒロインの橋本さんの印象などを語った。

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 ◇朝ドラ初出演に家族も喜び「いつも感想をくれるのでうれしいです」

 朝ドラ初出演となる田畑さんは「朝ドラに出ることは、この仕事をはじめてからの目標だったので、すごくうれしかったです。それと同時に、『え? 本当に?』という驚きもありました」と明かす。

 「母や祖母と一緒にずっと朝ドラを見ていたので、いつか出演したいと思っていました。私は熊本出身なんですが、朝ドラへの出演が決まったことを家族に報告したら、家族も親戚もみんなすごく喜んでくれて! 出演した日は『今日も出てたね!』『見たよ!』とか、いつも感想をくれるのでうれしいです」

 田畑さんが演じる“なっちゃん”こと菜摘は、美佐江(キムラ緑子さん)の娘で結の幼なじみ。母譲りの明るい性格で、コンビニの商品開発部に勤めている。

 田畑さんは「最初は商店街チームの掛け合いがどうなるんだろうという不安があったんですが、撮影に入ってみると本当に昔からいた仲間のように感じました。商店街のシーンはアドリブが多いんですが、どんなことを言っても、キムラ緑子さんや内場勝則さんが、必ず拾ってくださいます。商店街のシーンは和気あいあいとしていて楽しいです」と振り返る。

 菜摘の性格については「東日本大震災の時に真っ先にボランティアに行っていましたし、すごく正義感が強くて、困った人がいると助けてあげたいという性格だと思います」と分析。

 「その根底にあるのは、6歳のときに見た、阪神・淡路大震災でのみんなの姿ではないでしょうか。苦しい中でも助け合ってきたところを、菜摘は見ているんですよね。私自身は震災を経験していないので、想像しにくい部分もあったんです。菜摘を演じることになり、阪神・淡路大震災のことをいろいろ調べましたが、演じる前に舞台の場所にとにかく行ってみようと神戸まで行ったんです。実際に被災されたという商店街の喫茶店に入らせていただき、そこで出会ったおばあさんから1~2時間くらいお話を聞かせていただくことができました。当時のことを教えていただいて、被災地でどれだけの被害があったのかなどを想像しやすくなりました」

 ◇初共演の橋本環奈の印象は?

 現在放送中の第22週「理想と現実って何なん?」では、菜摘が管理栄養士の結とタッグを組み、コンビニのお弁当を開発する展開が描かれている。

 「これまで菜摘は、どちらかというと結ちゃんの相談ごとを聞く側でした。お母さんの美佐江さんが人助けをしたり、相談にのることが多い人なので、そんなお母さんを見ているからなのかもしれません。なので、第22週の台本を読んで、『菜摘が結に相談している!』と驚き、それだけ社会の厳しさに直面しているんだなと思いました。就職して7年、ずっとスイーツ開発をやってきたのに、それがうまくいかずにお弁当開発部に異動することになった、その悔しさがあると思うんです。そのうえ、お弁当でも自分が思っているようにはいかず……。菜摘の愚痴を言いながらも頑張って、それ以上のものを出そうとする姿勢は、私自身もそうなりたいなと思いました」

 ヒロインの橋本さんとは初共演だといい、「すごくタフな方で、共演者みんながお芝居しやすいようにとても周りを見ている方だなと感じました」と印象を語る。

 「『これ大丈夫?』『やりにくくない?』とか、気遣ってくださって、見ていて勉強になります。はじめは緊張しましたが、私が待機場所で座っていると話しかけてくださって、二人とも野球が好きなので、野球の話で盛り上がりました」

 最後に、視聴者に向けて「今までの菜摘は、明るく元気なイメージがあったと思いますが、第22週で社会人として悩み、壁にぶつかります。それでもめげずに進んでいく菜摘は、すごく強くて格好いいなと思うので、ぜひ見てほしいです。視聴者の皆さんにも、菜摘を見て、『自分も頑張ろう』とか、『あとひと踏ん張りしてみよう』と思ってもらえたらうれしいなと思います」とメッセージを送った。

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