風間俊介さんとMEGUMIさんがダブル主演を務めるテレビ大阪とBSテレ東の連続ドラマ「それでも俺は、妻としたい」に出演している吉本実憂さん。小学生の娘がいる母親役に挑戦し、昨年末に28歳となった吉本さんは「そんな年齢になったんだな」と本音をもらす。一方、公開中の映画「室町無頼」(入江悠監督)では、忍び(くのいち)を演じ、アクションも披露と、マイペースながら作品を重ねる吉本さんに俳優としての“今の思い”などを聞いた。
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「それでも俺は、妻としたい」では、映画「百円の恋」や、NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」などで知られる足立紳さんの同名小説が原作で、脚本と監督も足立さんが担当。売れない脚本家の夫と、その夫を罵倒する妻の夜の営みをめぐる攻防戦を描く“夫婦性活エンターテインメント”で、吉本さんは、40歳を過ぎても売れない脚本家・柳田豪太(風間さん)の相談相手のみどりを演じている。
「みどりは、口調は荒いのですが、自分の考えに自信を持っている真っすぐな女性。私の場合、人と話をするとき、心で感じたことを一回、頭に送ってから口に出すのですが、みどりは心と口が直接つながっている。だから誤解されやすいタイプかもしれないのですが、娘に対する愛情はすごく深い人」
演じる上で一番に意識したのは「娘への愛情」だ。
「よくお子さんがいらっしゃる方から『自分より(子供の方が)大切だ』という話を聞くのですが、私はその感覚がまだ分からなくて。もちろん『大切にしたい人』はいるのですが、自分を犠牲にしてまで大切にする、それをはっきりと口に出して言える存在がいるってことの強さって何だろう、とは考えましたし、一番難しかったところ。母親役は2回目なのですが、小学生の子を持つお母さんは今回が初めてで、そんな年齢にもなったんだなって(笑)」
足立さんの監督作品には初めて参加した。
「過去の作品はもちろん拝見させていただいていて、知っていて、いい意味で泥くさい、リアルな作品を作ってこられた印象があったので、勝手に“怖い方”と思っていたのですが。実際には、衣装合わせの段階から柔らかい雰囲気で、とても“平和な方”という印象を持ちました。撮影中、“モニターを見ている足立さんの顔”がいつもニコニコしていて、本当にものづくりが好きなんだなと思いましたし、芝居をしていて、そういった部分が見えるとこっちもテンションが上がるので、足立組が大好きになりました」
「それでも俺は、妻としたい」のスタートとほぼ時を同じくして劇場公開された「室町無頼」は、直木賞作家・垣根涼介さんの時代小説を大泉洋さん主演で映画化した作品。吉本さんは三つの見どころを挙げる。
「大迫力のアクション。主人公の真っすぐで押し付けがましくない世直し。室町時代のお話ではあるのですが、現代と共通できる学びもあります。私はこの三つかなと思っています」
主人公・蓮田兵衛(大泉さん)の“悪友”骨皮道賢(堤真一さん)率いる道賢一党の忍び・伏士のお千(おせん)を演じた吉本さん。刀(短刀)を使ったアクションシーンにも初挑戦した。アクションは、吉本さんがここ数年、力を入れてきたジャンルでもあったが、「武器を使う使わないって、あまり変わらないかなと思っていたのですが、実際は“別物”」と感じた。
「斬るときの距離感、その感覚がまったく違くて最初は本当に不格好で、本当にお見せできないレベル。でも、クランクインの2カ月前からたくさん練習して、自分で言っちゃいますけどカッコ良くなったなと感じています」
劇中では、アクションを得意とする武田梨奈さんと直接対決も。
「お千と超煕(ちょひ、武田さん)は互角でなくてはいけなくて。だから、梨奈ちゃんに追いつかないといけない、見合う相手にならなくてはいけないというプレッシャーは自分の中にありました。でも、そういったことに対して結構、燃えるタイプなので、気合でなんとか乗り切りました」
そんな吉本さんに改めてアクションへの思いを聞いた。
「撮影前に手順を練習して、体にしみ込ませてから現場に行くのですが、アクションもお芝居なんだという部分で、一番は感情が大事。手順が多少、粗くなったとしても、感情を生み出せたらオーケーがかかる、それをオーケーとしてくれる現場がすごく好き。キレイなだけでは振り付けになってしまうという意味で、通常のお芝居とアクションの節目がちゃんと感情でつながっているのが理想。自分もそうなれていたらうれしいです」
アクションに関して「まずは日本でアクションのある作品にも出演して、どんどん技術を高めて、いつかは海外でも挑戦したい」との思いを抱く吉本さん。一方で「もっと自分を信じられるようになりたい」というひそかな悩みも。
「足立(紳)さん、入江(悠)さんといった自分が尊敬している方々と一緒に作品を作らせていただく機会が増えて、ありがたいと思う反面、自分の中で自分にあまり自信が持てないことがほぼで。周りは『実憂ちゃんは大丈夫だよ』と言ってくれるのですが、それを受け入れつつも、100パーセント『大丈夫』とは思えない自分もいたりして。いろいろな作品に携わって、役と向き合ってもきたけれど、どうしても自分を魅力的とは思えないし、自信を持てないので、そこの壁を乗り越えたときに、もう一皮むけた自分になれるのかなと思っています」
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