山本千尋:「アンダーニンジャ」“山田”役、衝撃の対決シーン語る 初参加“福田組”の印象は

「アンダーニンジャ」に出演している山本千尋さん(C)花沢健吾/講談社(C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会
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「アンダーニンジャ」に出演している山本千尋さん(C)花沢健吾/講談社(C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

 「アイアムアヒーロー」などで知られる花沢健吾さんのマンガを俳優の山崎賢人さん主演で実写映画化した「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、公開中)。忍者が現代でも暗躍している世界を舞台に、ニート同然の暮らしを送る忍者・雲隠九郎(山崎さん)がある重大な“忍務”に身を投じていく……というストーリーで、学園のマドンナ的存在、山田美月を演じているのが俳優の山本千尋さんだ。“あざと女子”のはずの山田が、九郎と死闘を繰り広げるシーンは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)などでアクションに定評のある山本さんならではの迫力で観客の度肝を抜いている。そんな山本さんに、本作の魅力や、衝撃のシーンについて語ってもらった。

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 --原作を最初に読まれた時の感想をお聞かせください。

 花沢先生の攻めた世界観が痺れるほどかっこよく、そしてたまに入るシュールな笑いのバランスが最高に面白く、どんどん物語に引き込まれていきました。とても印象に残っているところばかりで、「これを実写にするとめちゃくちゃかっこいい!」と胸が高鳴りました。

 --ご自身にオファーがあったときの感想をお教えください。

 絶対に出演したい!と思っていたので、こんなにうれしいことはなかったです。アクションももちろんですが、山田美月という掴めない役所にキャラをのせる楽しみが生まれました。

 原作を読んでいましたので、「このシーンはするのかな? 絶対したいな」とドキドキしながら台本が届くのを待っていました。そしてご一緒させていただきたかった福田監督と念願かなってご一緒させていただけるうれしさを噛み締めました。

 大好きなコメディーという要素だけでなく、それに加えて自分自身の原点であるアクションもさせてもらえるだなんて、なんだか全部かなえていただいたような思いでした。私自身が感じた衝撃的な展開を、映画で初めてアンダーニンジャを知る人に伝えたいと意欲に燃えました。

 --山田美月というキャラクターの解釈、役作り、演じるにあたって気を付けたことなどをお教えください。

 掴めないキャラクターが彼女の魅力でもあるので、突き詰めるような時間を今回はあえて作りませんでしたが、なんと言っても福田組なので、やはり面白くもありたいという欲もありました。なのでもう一段階、キャラクターのテンションを上げた意識はありました。周りのキャラクターもテンションが高いので、自然とギアが上がると言いますか、共演者の皆様の力は大きかったです。

 アクションシーンに関しては、破壊的な強さを出すには、今回はアクションの手数より山田美月というキャラクターのギャップだったので、今回はそれが新たな課題だったと思います。役に合わせて髪を35センチ以上切ったのも大きな変化でした!

 --山崎賢人さん演じる九郎との衝撃の対決シーンを振り返っての感想をお聞かせください。

 原作でもとても衝撃的で、アクション部さんが映画としてかなり試行錯誤を重ねてくださり、対決のシーンが出来上がりました。山崎賢人さんとは個人的には念願のアクションシーンだったので、気合が入りましたし、本番は1発OKが最初のアクションシーンから出せたなど、とてもうれしかった記憶です。

 賢人さんとの撮影は確実に練習以上のものを互いに出せたと自信を持っております。撮影した洞窟が季節問わずとにかく寒くて……。学生時代はセーターにレギンスを履くような制服でしたので、割と暖かかったのですが、今回の作品ではブレザーにスカートという制服スタイルを初めて経験してみて女子高生へのリスペクトも大きく生まれましたね。

 --最後にご自身が考える作品全体の見どころをお教えください。

 初めて参加させていただき気付いたことは、福田組の魅力は現場にいる全ての人が楽しんでいることです。その楽しさが観てくださる方にも届くのではないかと思っております。豪華な皆様と個性あふれるキャラクターとともに私も楽しませていただきました。

 アクションシーンは今まで見たことのない現代忍者アクションを楽しんでいただけると共演者の皆様のアクションを見て思いました。もう一度見たいと思うシーンがアンダーニンジャはとても多いと思いますので、ぜひ何度でも劇場で観ていただけたらうれしいです。

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