當真あみ:「リラの花咲くけものみち」で“強い”女子大生役に デビューから3年半「限界を決めずに挑戦できる俳優に」

「リラの花咲くけものみち」に出演する當真あみさん
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「リラの花咲くけものみち」に出演する當真あみさん

 俳優の山田杏奈さんが主演を務めるNHKの土曜ドラマ「リラの花咲くけものみち」(総合、土曜午後10時、2月1日放送スタート)に、主人公・聡里(山田さん)の同級生の梶田綾華役で出演する當真あみさん。北海道の大学で行われた撮影の裏側や、今後の目標などについて話を聞いた。

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 ◇明るい髪色&派手な服装の女子大生に

 「リラの花咲くけものみち」は、第45回吉川英治文学新人賞を受賞した藤岡陽子さんの同名小説をドラマ化。北海道を舞台に、獣医師を目指して試練に立ち向かう元ひきこもり少女の成長を描く青春物語で、脚本は、同局の連続テレビ小説「スカーレット」(2019年度後期)などの水橋文美江さんが担当する。

 當真さん演じる綾華は、主人公・聡里の同級生で、寮のルームメイト。医者一家で育ったが、医学部に落ちてしまったというコンプレックスを抱えている。いわゆる“コミュ障”な聡里を始めは毛嫌いするが、やがてその芯の強さを認め、親友になるという役どころだ。

 そんな綾華について、當真さんは「今まで綾華のような“強い”役を演じたことがなかったので、最初は少し難しいなと思いながら演じていました。最初は自分と似ているところがない役だと思っていたのですが、強さの裏側に悩みやコンプレックスを抱えているところに共感しました。思わず支えてあげたくなるような女の子だと思います」と明かす。

 綾華を演じるにあたり、髪を明るく染めたという當真さん。劇中では派手な衣装を着ることも多かったが、「綾華のような服装は普段はしないですね」と笑う。

 「私は動きやすい服装が好きなので、夏はTシャツにデニム、冬はパーカーのようなシンプルな服装が多いんです。でも、ヘアメークで見た目が変わることで、さらに役の気持ちが作りやすくなりましたし、『こういうメークや髪形をしているなら、こういう性格なのかな?』と想像を膨らませることができました」

 ◇北海道の大学での撮影は「貴重な経験に」

 昨年10月から北海道でロケが行われ、當真さんは江別市の大学で学生のエキストラと共に撮影に臨んだ。當真さんは「動物がたくさんいる広い大学で撮影させていただきました。実際のキャンパスでお芝居ができて、すごく貴重な経験になりました」と振り返る。

 「私は今高校3年生なのですが、大学にはいろんな場所から価値観の違う人がたくさん集まって、そこで新しい出会いがあると思うと、すごく面白いなと感じました。実際に学生さんとお話しする機会もいただいて、何を学んでいるのかを聞いたり、目指しているものや、それを目指す理由について教えてもらいました。とても新鮮で勉強になりました」

 綾華は動物があまり好きではない設定のため、直接動物とふれあう場面は少なかった。だが、間近で牛や馬を見た際には「怒らせたらどうしようと思っていたのですが、すごく目が優しくて、おとなしくて、可愛かったです」と笑顔を見せる。

 當真さんは「動物の命の尊さはもちろん、今まで自分がいただいてきた命に改めて感謝しなきゃいけないと考えさせられる作品です。聡里や綾華たちが動物と向き合う中で、自分がやりたいことを見つけて、ひたむきに頑張る姿が描かれるので、そこも見ていただけたらうれしいです」とアピールした。

 ◇俳優デビューから3年半 今後の目標は?

 當真さんは2006年11月2日生まれ、沖縄県出身の18歳。2021年にCMデビューし、2022年に連続ドラマ「妻、小学生になる。」(TBS系)でテレビドラマに初出演。同年、アサヒ飲料「カルピスウォーター」の14代目テレビCMキャラクターで注目を集める。以降、2023年の大河ドラマ「どうする家康」、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)、NHKの主演ドラマ「ケの日のケケケ」など、話題作に立て続けに出演してきた。

 俳優デビューからの3年半を振り返り、「本当にたくさんの作品に参加させていただき、いろんな俳優さんとお芝居をさせてもらう中で学ぶことがたくさんありました。それを今度は自分のものにして、新しいことに挑戦できたらいいなと思っています」と意気込む。

 今後の目標について尋ねると、「お芝居の中で限界を決めずに、いろんなことに挑戦できる俳優になりたいと思います。幅広い役を演じてみたいですし、一つ一つの作品と真剣に向き合って、楽しみながらお芝居を続けていきたいです」と目を輝かせた。

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