海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、結(橋本さん)の恋人・四ツ木翔也を演じている佐野勇斗さん。12月27日放送の第65回で、翔也が結から“逆プロポーズ”を受ける展開が注目された。橋本さんとの共演について、話題になった逆プロポーズシーンの裏側について、佐野さんに話を聞いた。
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橋本さんとは、「おむすび」で2回目の共演になるという佐野さん。以前、橋本さんと共演した映画「かぐや様は告らせたい」チームの仲がすごく良かったといい、「定期的に食事にも行ったりして、今でもつながりがあるんです」と明かす。
佐野さんは「めちゃくちゃ上から目線みたいになって申し訳ないですが……」と前置きした上で、「友人として、これだけ大きな作品で座長を務めるってどういう感じなんだろう? と思っていたんですけど、ありのままで何も取り繕わないんですよ。人に対して分け隔てないのももちろんですし、人に対しても、作品に対しても、愛がある人だなと思います」と、橋本さんの座長ぶりをたたえる。
さらに、朝ドラヒロインのハードなスケジュールに触れ、「朝ドラ以外の仕事もこなしながら、とんでもないシーン数を撮影していて、僕でも大変だなと思うことが多いんです。クランクインから半年たちますが、環奈が元気じゃなかった時を見たことがないんです」と振り返った。
「環奈は当たり前って言うかもしれませんけど、せりふも絶対入れてくるし、一番先頭に立っている彼女が、一番強く、明るく、ありがちな言葉ですが、太陽のような存在で現場にいてくれるので、『おむすび』のスタッフ一同、僕らキャスト一同、みんなが救われています。せりふを覚える時間すらないだろうに、膨大な人数のスタッフさんの名前をちゃんと復習して覚えてくるんですよ。本当に尊敬します」
佐野さん演じる翔也は、社会人野球の名門・星河電器野球部のエースだったが、右肩を負傷し、プロ野球選手になる夢を断念。「別の人間になりたい」と追い込まれ、かつて糸島フェスティバルでギャルに扮(ふん)した結が、別人のように変貌していたことを思い出し、金髪の“ギャル男”にイメチェン。そんな翔也を見た結は「ギャルなめんな」と激怒した。
第64回(12月26日放送)では、結の姉・歩(仲里依紗さん)から、ギャルとは何かを説かれ、一緒にパラパラを踊った翔也。歩から「大好きな人と、今この瞬間を、大切に思いっきり楽しんだら、未来も変わるかもよ」とアドバイスを受けた。
第65回では、翔也は糸島に戻っていた結のもとを訪れ、「ギャルなめてた」と謝罪。結は翔也を好きになった経緯を振り返り、「うちは翔也に幸せにしてもらおうなんて思っとらん。2人で幸せになる。何が何でも2人で幸せになる。やけん、うちと結婚してください」と涙ながらにプロポーズ。翔也はうなずき、結を抱きしめた。
印象的な逆プロポーズのシーンについて、佐野さんは「本当は糸島で撮影する予定だったんですけど、僕が雨男すぎて、結局セットで撮ることになったんです」と苦笑い。
「環奈はすごく器用なので、撮影前はあっけらかんとしているのに、本番が始まったら、ぐっと集中して、泣き芝居も見事に演じ切るタイプ。でも、このシーンだけは、撮影前に環奈がどこかにサーッと消えて、一人で集中しているタイミングがあったんですよ。そんな姿を見るのは、出会ってから初めてでした。その後の翔也と結のお芝居がめちゃくちゃ良くて。あの時のあの空気感っていうのは、本当に忘れられないものになりましたね」としみじみ語る。
最後に、年明けからの見どころについて「野球を諦めた翔也は、星河電器で頑張っているんですけども、その後もいろいろ思うことがあって……。そんな翔也の職業がどうなるのか、それから結と翔也の“家族”にも注目ですね」と呼びかけた。
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