おむすび:“タマッチ”谷藤海咲 「本当に泣きそうだった」橋本環奈との共演シーン明かす 第4週の見どころは「ハギャレン5人でステージに」

連続テレビ小説「おむすび」で“タマッチ”こと佐藤珠子を演じる谷藤海咲さん(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」で“タマッチ”こと佐藤珠子を演じる谷藤海咲さん(C)NHK

 俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、博多ギャル連合(ハギャレン)のメンバー、“タマッチ”こと佐藤珠子を演じている谷藤海咲さん。谷藤さんが、本作のオーディションや、撮影で泣きそうになったシーンを振り返った。

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 ◇オーディションのダンス審査は「手応えゼロ」

 谷藤さんは、1999年9月22日生まれ、東京都出身の25歳。アイドルグループ「KissBee」の元メンバーで、今回、過去最大規模の「若手オーディション」から同役に選ばれた。朝ドラに出演するのは初。

 出演が決まった時を振り返り、「タマッチ役のオーディションには、ダンスの審査があったんです。周りのみんなが得意なダンスを披露する中、私は見よう見まねでパラパラに初挑戦。自分なりに振り付けも考えて臨んだんですけど、幼い頃からやってきたヒップホップやジャズダンスにすればよかったかな、ミスったかな……? とどんどん落ち込み、手応えゼロでオーディションが終わりました」と語る。

 「だから、連絡が来たときは本当にびっくり!タマッチ役ではないと思い、まず『何の役ですか?』と聞いた記憶があります。ちなみに、本当のパラパラを(パラパラ振付指導の)Rumiさんから教えてもらった今、改めて振り返ると、オーディションでやった私のパラパラは全然違うものでした(笑)」

 演じるタマッチは、子どものころからダンス好きで、ハギャレンではパラパラの振付を担当。筋が通らないことを良しとしない、一本気タイプ。そんなタマッチを演じるにあたり、「タマッチの情熱がどこにあってハギャレンに対してどう思っているのか、監督と相談しながら役を作っていきました」と明かす。

 「よく出てくる『筋通ってなくない?』というセリフに、彼女の全てがあらわれていると思います。タマッチは総代表のルーリー(真島瑠梨、みりちゃむさん)に負けないぐらい、ハギャレンに強い思いを持っているんです。だからギャルを悪く言われると、もう本当に許せなくなる。カッとなるスイッチが入るシーンは、何でカッとなったか皆さんに気づいてもらえたらうれしいなと思いながら演じています」

 自身とタマッチの共通点について、「私自身も『やると決めたらやり通す』とか『変な言い訳をしない』という気持ちがあるので、タマッチがムスビン(ヒロイン・結、橋本さん)に抱く鬱憤はすごく理解できました。ただ、難しかったのがギャルならではの切り替えのはやさ。ムスビンにさんざん当たっていたのに、もう一緒にプリクラ撮るの!? って思うじゃないですか」と笑う。

 「でも、その1日経ったら忘れちゃうぐらいのポジティブさや引きずらないところが、ギャル持ち前の明るさにつながるんでしょうね。タマッチにとってハギャレンは最高に楽しいチームだから、その前に何があってもみんなといれば楽しい! ということだと思います。ギャルって本当に人生楽しそうで、未来よりも今! みたいなところに憧れがあったので、タマッチを演じて自分も少しそうなれている気がしてうれしくなりました」

 ◇初朝ドラの現場は「すごくアットホーム」

 今作が初めての朝ドラ出演となる谷藤さんは、「朝ドラの撮影現場は堅い感じなのかと思っていたんですが、共演者さんもスタッフさんもすごくアットホームです」と話す。

 「橋本環奈さんとは初共演です。もちろんテレビに出てる姿を見ていたし、溌剌(はつらつ)とした方だとわかっていましたが、実際に会うと本当にあのまんまのキャラクターで、何ならもっとフレンドリー! 朝ドラの撮影はハードだと思うのですが、全然それを見せないのでずっと感心しています」

 橋本さんとの共演シーンで印象に残ったのは、第15回(10月18日放送)で、タマッチが結に「かっこよかったよ」と伝えた場面だといい、「ムスビンが怖い相手に向かってギャルのことを熱弁してくれる瞬間、すごくうれしくなって本当に泣きそうでした。タマッチは泣くキャラでもないし、ここで泣いたらタマッチちょっとダサイか……と我慢したけどとてもいいシーンだなと思います」と振り返った。

 10月21日から放送される第4週の見どころについて、「来週放送される糸島フェスティバルでは、いよいよハギャレン5人でステージに立ちます。ムスビンが入った5人の見え方がいいんです! ぜひ楽しみにしていてください。それに、エキストラをして下さった糸島の方々がすごく上手で、ステージ上で本当にライブをしている気持ちになりました(笑)」とアピール。

 「パラパラは本番の2カ月前ぐらいから時間をかけて練習してきましたし、撮影にも何日もかけたので、熱量高いシーンになっているはず。ハギャレンメンバーはこんなに仲良くなれるんだ……! と思うほど、素で仲がいいんです。チームワークの良さにもご注目いただけたらうれしいです」

 最後に、視聴者に向けて「タマッチはダンスが特にうまいキャラなので、たくさんパラパラの練習をしました。汗もめっちゃかくし、姿勢も良くなるのでエクササイズになると思います。『おむすび』をきっかけに、またパラパラが流行ったらいいですね。そして、何よりギャルのマインドの部分が今の人たちに届いたらいいなと思います。このドラマを朝から見たら、1日が明るく楽しくすごせるんじゃないかな。そういう番組になってくれたらうれしいなと思います。同世代や若い子にもぜひ見てほしいです」とメッセージを送った。

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