海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の趣里さんがヒロインを務める2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)が3月29日に最終回を迎えた。ヒロイン・スズ子(趣里さん)の“最高のパートナー”として、物語に欠かせない存在となった作曲家・羽鳥善一。演じた草なぎ剛さんの魅力を、制作統括の福岡利武さんが語った。
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草なぎさん演じる羽鳥は、スズ子の音楽の師匠で、「東京ブギウギ」など数々の名曲を世に生み出してきた天才作曲家。ひょうひょうとしていて、どこかつかみどころがないキャラクターだが、終盤では、これまでに見せたことがないような“鋭さ”を感じさせた。福岡さんは「第25週(3月18~22日)、最終週(3月25~29日)と演技がキレキレになっていくのが素晴らしかった」と振り返る。
「草なぎさんはとても気合が入っていて、『羽鳥と向き合って精いっぱいお芝居します』と何度もおっしゃっていました。スズ子の引退宣言に感情を高ぶらせた羽鳥は“狂気”とも取れるんですけど、『羽鳥の気持ちも分かる』と見ている人に共感していただければ、と考えられていたようです。何度も『一生懸命やりますから』『すべて懸けてやります』とおっしゃっていたのが印象的でした」と明かす。
それほど全力で羽鳥を演じてきた草なぎさんについて、福岡さんは「ここまで長い時間撮影してきた思いと、羽鳥とスズ子の関係が集大成を迎える中で、『しっかりやらなければ』と意気込まれているようでした。台本をかなり読み込まれていて、すごく良い表情、素晴らしいお芝居で、私含めスタッフも、深く感動しました」とその演技をたたえる。
草なぎさんのクランクアップは、最終回(3月29日放送)のスズ子の「さよならコンサート」でピアノを演奏するシーンだったという。福岡さんは「草なぎさんは、すごく乗っていました。ピアノを弾いている顔も、スズ子を見つめる優しいまなざしも、愛のある表情で良かったです」と笑顔を見せた。
ヒロイン・スズ子の師匠として、時にユーモアたっぷりに、時に心揺さぶる熱演で、視聴者を楽しませてくれた草なぎさん。「ブギウギ」で、これまでになかった新たな一面を見せてくれた草なぎさんの、今後の活躍がますます楽しみだ。
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