醍醐虎汰朗:「舞いあがれ!」吉田役で意識した母への愛 「シーンで描かれていない人生を想像」

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で吉田大誠を演じている醍醐虎汰朗さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で吉田大誠を演じている醍醐虎汰朗さん(C)NHK

 福原遥さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)に出演している俳優の醍醐虎汰朗さん。本作で演じている吉田大誠について、醍醐さんが感じた印象を明かした。

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 吉田は、母と2人暮らしの苦学生で、奨学金で航空学校に通っている。無理を言って航空学校に入学させてくれた母を自分が操縦する飛行機に乗せるのが夢。控えめで優しい性格だが、成績は極めて優秀だ。

 本作が初の朝ドラ出演となった醍醐さん。出演決定時を振り返って、「僕自身も含めた俳優をやっている多くの人が目標にしていることだと思いますから。親孝行ができたなと思いました」と喜びをあらわにした。

 航空学校編については、「僕がそれまでに想像していた朝ドラのイメージよりもはるかにキラキラしているな、という印象を抱きました。物語全体として見ればシリアスな展開もあるけれど、航空学校編はさわやかな空気のようなパートだと思います」と語った。

 演じる吉田については「すごくいい人」と言う。「航空学校編の学生6人は、役のイメージを膨らませるための『人生年表』をいただいたので、そこからシーンで描かれていない部分の吉田の人生を想像しました。たぶん吉田の母親もすごく優しい人で、息子にたくさんの愛情を与えてきたんだろうなと思います。育ってきた環境が優しい空間だったから、あの吉田ができあがったんだろうなと強く感じました」と役作りのポイントを指摘した。

 続けて、「同年代の仲間と寮生活を送るなかで、母親が倒れた知らせを受けたとしてあれだけ取り乱してしまうというのは、相当な『愛』がないとできない。普通はどこか恥ずかしい気持ちがあって格好つけたりすると思うんですが、そういうものを通り越して感情のまま行動するというのは相当に大きい愛だなあと思います。その部分をベースに、役を組み立てました。吉田は内に秘めた大きな優しさと強さを持っているけれど出し方はソフトにしたかったので、『出しゃばりすぎず、薄くなりすぎず』というバランスに気をつけて演じています」と話した。

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