橋本環奈:「ここ数年で一番ヘビー」 初の医師役、天才診断医の役作りに没頭「ご飯に行く余裕がないぐらい出し切ってます」

4月22日スタートの連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」で主演する橋本環奈さん
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4月22日スタートの連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」で主演する橋本環奈さん

 4月22日スタートの連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(テレビ朝日系、火曜午後9時※第1話は6分拡大で放送)で主演を務める俳優の橋本環奈さん。ヒロインを務めたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」後、初のドラマとなり、自閉スペクトラム症の天才診断医を演じる。初めての医師役で「ここ数年で一番ヘビー」と話す橋本さんに、役作りについて話を聞いた。

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 ドラマは、シリーズ累計360万部を突破し、テレビアニメ化もされた知念実希人さんの同名小説の映像化。超越した頭脳と医師としての圧倒的な知識と洞察力をもつ診断医の天久鷹央(あめく・たかお、橋本さん)と、内科医の小鳥遊優(たかなし・ゆう、三浦翔平さん)のバディーが、謎多き病状や殺人事件、超常現象までを鮮やかに解決していく医療ミステリーだ。

 ドラマのオファーがある前から原作小説のファンだったという橋本さん。出会いは中高生の頃で「実家には小説が今もあるので、このお話をいただいてうれしかったです! ただ楽しみな気持ちと同時に、こりゃ大変だと(笑)。始まる前から“せりふ地獄”になるな、と想像していました」と話す。

 予感は的中。「1シーンに10ページ以上とか余裕であるんですよ。せりふ量がすごく多くて、翔平さんとは始まる前に『どちらか間違えても、どよんとせずに頑張ろう』と打ち合わせしました(笑)」。

 せりふは長いだけでなく、医療の専門用語も登場する。「せりふは、意味を理解してないと、すっと出てこない。膵臓、肝臓、脾臓って臓器の名前もたくさん出てきますが、どの臓器がどんな働きをするのか、ある程度大まかに自分の中で理解してないとしゃべれないことがいっぱいあります。ただ覚えてしゃべるだけではないので、その部分が本当に今ヤバいです」と、専門用語が多い医療ドラマならではの難しさに直面している。

 鷹央は自閉スペクトラム症を抱えており、人の気持ちを読み取りきれず、周囲とトラブルを起こしがち。「鷹央は人の目を見て話さないのですが、お芝居をしていて相手の目を見てしゃべらないってすごく難しいです。ちょっと斜め伏し目がちで、瞬きが多かったりとか。普段のドラマだと瞬きをしないように気を付けるんですけど……今回はその逆ですね」。

 鷹央は運動音痴という設定もある。運動音痴の役作りで、人気バラエティー番組を参考にしたという。「『アメトーーク!』の(企画の)“運動神経悪い芸人”を見て、木村ひさし監督と運動下手な人のスキップの練習をしました。下手を演じることも難しいです。演じる時はわざとらしく見えないように気を付けています」。

 膨大なせりふと、個性的なキャラクターの役作りに没頭している。「私の中ではここ数年で一番ヘビーなことを今やってるなと思うぐらい、撮影から帰ったら気絶するように毎日寝ています。準備期間もいくら時間をとっても足りないなと大変だなって思ったのは今回が初めてかもしれないです。翔平さんと『みんなでご飯に行きたいね』と話していたのですが、皆さんもせりふ量が多いので、ご飯に行く余裕がないぐらいみんな現場で出し切っています!」。

 「私自身は人見知りをしないし、仲良くなるのも得意」だという。鷹央とは真逆なタイプだが、似ていると感じる部分もある。「興味があることに対して、突き進む推進力みたいなものは鷹央と似ているかもしれないです。私もざくざくと進んでいくタイプなので」とほほ笑んだ。

 朝ドラ「おむすび」後、初のドラマとしても注目を集めている。朝ドラを経験し「長い期間、一人の役に向き合うことで、見えてきた景色はありました。役に対しての理解度は朝ドラをやる前と後では違うかな、と思います」と話す。ステップアップした橋本さんの芝居に期待だ。

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