志田彩良:“著しい成長”見せた「あんぱん」のうさ子 のぶに薙刀で勝利した瞬間は「想像していなかった感情に」

連続テレビ小説「あんぱん」で小川うさ子を演じる志田彩良さん
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連続テレビ小説「あんぱん」で小川うさ子を演じる志田彩良さん

 今田美桜さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)に出演する志田彩良さん。演じる小川うさ子は、4月28日に始まったドラマの第5週で、“著しい成長”を見せた。5月2日放送の第25回では、ヒロイン・朝田のぶ(今田さん)と薙刀(なぎなた)で直接対決し、見事に勝利を収めたうさ子だが、その瞬間、志田さん自身は「想像していなかった感情になった」という。撮影エピソードなどを聞いた。

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 うさ子はのぶの幼なじみ。女学校時代は、卒業までに良い相手を見つけて花嫁になることを夢見ていたが、意にそぐわない縁談を親から押し付けられそうになると、逃げるように女子師範学校に進学。のぶと再び同級生となり、寮でも同部屋となるが、厳しい生活に最初は泣いてばかりいた。

 そんなうさ子だったが、「お国のため」がモットーの女子師範学校の教師・黒井雪子と出会ってから、「黒井先生のように強くなりたい」と思うようになり、のぶが足しげく実家に戻っている間も、寮に残り、学校で薙刀を練習。ついには直接対決でのぶに勝利するまで成長を遂げた。

 志田さんは「プロデューサーさんからは最初に、うさ子が薙刀を通して成長していく姿を大切に演じてほしいと言われていました」と明かす。

 第24回と第25回では、うさ子が「強くなりたい」と口にしてから、影の努力をしていたことが明かされたが、志田さん自身も薙刀の稽古を何回も繰り返してきた。

 また、うさ子とのぶの直接対決は「本当の真剣勝負のような雰囲気の中で撮影していた」とも話す志田さん。

 「最後の落とし方とか、成長したうさ子の姿をしっかりと表現したかったので、そのシーンは繰り返し練習しました。のぶちゃん役の今田さんが、初めての稽古のときからとても力強い演技を見せてくれたので、私も負けていられないという気持ちになりました。そこは、のぶちゃんとうさ子の関係性そのままに上達できたというか。練習の予定時間が過ぎてからも、今田さんと二人で『もう少しいいですか』って、残って練習したのも印象に残っています」

 それまではのぶの後ろに隠れるようにしていた“誰よりも弱かったうさ子”が、男勝りで勝気な性格の“ハチキンおのぶ”と肩を並べるくらい成長した形だが、直接対決での勝利は、志田さんにとって少々“苦いもの”になったとか。

 「うさ子としては勝ったうれしさはあるのですが、負けた瞬間ののぶちゃんの表情を見て、素直に喜びたいけど喜べない、みたいな気持ちにもなりました。そこは自分の想像していなかった感情で、型こそ決まってはいたけど、お互い本気で戦ったからこそ沸き上がった感情だったなって思っています」

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