しあわせは食べて寝て待て:「お日様に干されたら」鈴から司、そしてさとこへ 干し柿のくだり「しみじみ優しい」「じんわりあったかく」と視聴者

「ドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』」第5話の場面カット (C)NHK
1 / 1
「ドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』」第5話の場面カット (C)NHK

 俳優の桜井ユキさん主演のNHKの連続ドラマ「ドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』」(総合、火曜午後10時)の第5話が、4月29日に放送され、終盤のさとこ(桜井さん)と司(宮沢氷魚さん)の干し柿にまつわるやりとりと、かつて鈴(加賀まりこさん)が司にかけた言葉に視聴者が反応した。

あなたにオススメ

 ドラマは、水凪トリさんの同名マンガが原作。健康、仕事、マンション、将来設計など、いろいろなくした主人公が、おいしそうな薬膳ご飯とたおやかな団地の人間関係を通して心身を取り戻していき、身近にあった自分次第の幸せに気づいていく、おなかの底からじんわりと温かくなる物語。

 第5話では、さとこは副業をあきらめ、再びパート先と家を往復の日々。司は山へ。時折ふらっと行ってしまうのだと言う鈴(加賀まりこさん)は、さとこにも山へ出かけることを勧める。緑に癒やされたい思いが募り、さとこは司のもとへ。そこで、司は過去を少しだけ明かす。

 謎めいた司の意外な一面を知るさとこ。一方で鈴は、司と出会った時を思い出す……。

 終盤、団地に住む高校生の弓(中山ひなのさん)を心配し、レンタルルームを再開するさとこ。そんなさとこの体調を気に掛ける司は干し柿を差し出す。さとこは柿はおなかを冷やすから、と一度は断ろうとするが、その、さとこの言葉から司も鈴との思い出が頭をよぎる。

 鈴に対して、蒸発してしまった自分の父のように「フラッといなくなってしまうかも」という司。しかし、鈴は司に「あなたはあなた。気に病むことない」と切り出すと、戸棚から取り出した干し柿を勧める。

 続けて鈴は「甘いものはね、気持ちをほぐしてくれるの。柿って体を冷やすっていうじゃない。でもね、お日様に干すと変わるの」と司に教えると、「あなたもここでしばらくお日様に干されたら、あんばいよくなるんじゃないですか」との言葉をかけた。

 そして司は、いま目の前にいるさとこに向かって、干し柿について「体を冷やさないんですよ。肺を潤して消化吸収を助けてくれます」と説明し、改めて勧めた。

 SNSでは「干し柿のくだり、ちょっと泣いた」「鈴さんがかつて司くんに渡した干し柿が、司くんから麦巻さんへ。しあわせのバトンのよう……今日の回も良かった。ほんとしみじみ優しい」「なんて幸せなドラマでしょうね。干し柿食べたい」「お日様に干されたら、って素敵すぎる」「湯たんぽみたいにじんわりあったかくなるドラマだなぁ…干し柿食べたくなっちゃった」との感想が視聴者から書き込まれた。

テレビ 最新記事