千住真理子:62歳のバイオリニスト「母の批評を私はずっとほしかった」 亡き母への思いを明かす 兄で作曲家の千住明と「徹子の部屋」出演

「徹子の部屋」に出演した千住明さん(左)と千住真理子さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した千住明さん(左)と千住真理子さん=テレビ朝日提供

 作曲家の千住明さんと、バイオリニストの千住真理子さんが、3月12日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。12年前、87歳で亡くなった母、文子さんへの思いを明かした。

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 千住家の3兄妹は芸術家で、長男の博さんは日本画家。幼少期は兄たちが先にバイオリンを習い、真理子さんは2歳半の頃から始めたという。12歳でプロデビューした真理子さんを追って明さんは作曲家になった。

 「母が亡くなるというのは、私たちにしてみれば突然のことで。(文子さんは)ステージ4のがんだったんですね。母本人も『そんなはずはない』と言っていましたし、私たちもすごくショックだった。その母は最後まで『あなたたちはまだよ。まだ仕上がっていないわよ』と言っていて……」と真理子さんは当時を振り返った。

 文子さんは、結婚するまでは薬の研究をしていたという。真理子さんは、「音楽には関係ないことをやっていたのにもかかわらず、母は言うことが適切なんです。たとえば、私の演奏会を聴きに来て、褒めたことは全くないんですが、『あそこは悪かった』と悪いところを適切に言うんです。それが感性に関わることで。母の感性が鋭くて繊細で、ものすごくナイーブな人だと、私たち3人の兄弟は思っていて。その母の批評を私はずっとほしかったので、それを失うことはとても残念なことでした」と話した。

 幼少期から文子さんの手伝いを担ってきたのは明さんだった。「それをやらせてもらったおかげで、僕はものを作る楽しみを覚えました」と明さんは話す。今でも、真理子さんのために、真理子さんが好きだった“母・文子さんの料理”を作ることもあるという。真理子さんは、「唐揚げが特に好きで。食べたくなると、たまに(明さんが)作ってくれる」と明かした。

 文子さんの葬儀には兄妹で力を合わせて曲を作った。明さんは、「音楽葬にしようとなって。真理子が明日録音(レコーディング)するから、僕に曲を1日で書けと。博はジャケットを描くからと言ったけど、過去に描いたものを持ってきた(笑)。曲を録音して、音楽葬にして、来ていた皆さんにお配りしてということをしたんです」と回顧していた。

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