ポツンと一軒家:祖父の代からのミカン畑を守る熊本県の80歳男性 救急車も道に迷う過酷な山暮らし 「それでも住み慣れたところがいい」

3月9日放送の「ポツンと一軒家」の一場面(C)ABCテレビ
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3月9日放送の「ポツンと一軒家」の一場面(C)ABCテレビ

 衛星写真を手掛かりに人里離れた一軒家を捜すバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。3月9日の放送では、熊本県の山中で祖父の代からのミカン畑を守る80歳の男性の暮らしに密着する。

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 ゲストは、タレントの雛形あきこさん、「乃木坂46」元メンバーの山崎怜奈さん。24歳の娘がいる雛形さんは「娘も⼀⼈暮らしをする年齢に差し掛かってきまして。そうすると、夫婦⼆⼈で都会から離れたところでゆっくりと⽣活するイメージをするようになってきました」と語る。趣味がDIYだという⼭崎さんは「都⼼よりも広いお庭で堂々とDIYをしたい欲求がありますね」と⽥舎暮らしに憧れていることを明かした。

 衛星写真に写し出されているのは敷地に農園らしきものがある一軒家。捜索隊の車は岩⼭を切り開いて作られた切り通しを抜け、緩やかなカーブが続く⼭道を進む。やがて極細の崖道に差し掛かり、捜索隊はおっかなびっくりでハンドルを握りしめる。

 尾根近くの急斜⾯に⾒えてきたのは、美しく剪定(せんてい)された⽣垣だった。出迎えてくれたのは「いつか(番組が)来るんじゃないかと、地元のみんなから⾔われていたんです」と話す80歳の男性。畑とお墓を守るように植えられた⽣垣は防⾵林で、⾃⾝で⼿⼊れをしていると説明する。20年前に妻を亡くして以来、この地で⼀⼈暮らしを続けている。祖⽗の代に始めたというミカン畑には、早⽣ミカン、デコポン、ポンカン、晩柑などが育てられている。育てたミカンは、親戚や知⼈に送るのが何よりの喜びだという。

 男性は昔の思い出話を捜索隊に披露。⼩学校は4キロ先で通学には⼭道を1時間以上歩いたという話や、中学卒業後には家業を⼿伝いながら、東京まで船と機関⾞を乗り継ぎ24時間かけて出稼ぎに出ていたという過酷な⼭暮らしのエピソードを語る。⽊から落ちて⼤けがをした際には、救急⾞を呼んだものの、迷って家までなかなかたどり着けなかったこともあったそうだ。

 「それでも祖⽗が建て、⽣まれ育った家。やっぱり住み慣れたところがいいんです」。そう語る男性の暮らしも紹介する。

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