三上博史:「東京サラダボウル」に本格登場 「10年前の自分もできない、10年先の自分でもできない」“真相”を握る刑事・阿川役

「ドラマ10『東京サラダボウル』」で阿川博也を演じる三上博史さん (C)NHK
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「ドラマ10『東京サラダボウル』」で阿川博也を演じる三上博史さん (C)NHK

 俳優の三上博史さんが、NHKの連続ドラマ「東京サラダボウル」(総合、火曜午後10時)に、2月18日放送の第7話から本格的に登場する。現在と4年前の過去を繋ぐ、“真相”を握る刑事・阿川博也役で、三上さんは「10年前の自分もできない、10年先の自分でもできない。今の自分に見る方が出会っていただけたらうれしいですし、そういう場を用意してくれた作品に感謝です。何よりも、物語を楽しんでいただけたらと思っています」と話している。

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 ドラマは、「クロサギ」で知られる黒丸さんのマンガ「東京サラダボウルー国際捜査事件簿ー」が原作。約70万人の在日外国人が暮らす東京を舞台に、奈緒さんがミドリ髪の国際捜査の警察官・鴻田麻里に扮(ふん)し、松田龍平さんさん演じるワケありの中国語通訳人・有木野了とのコンビで、日本社会からこぼれ落ちそうな人生を拾い上げていく社会派エンターテインメントだ。

 三上さん演じる阿川は、中国語を駆使する非常に優秀なベテラン刑事だったが、外国人コミュニティーに深入りしすぎて過ちを犯す。かつて外国人の聴取で意図的に誤訳を行い、織田を巻き込む事件に発展。一時干されていたが鴻田の相棒として復帰する。

 三上さんは「原作を読み、阿川博也という男は、ギリギリで生きている男なのかなと思いました。人生で燃えるべき“最後の炎”がくすぶっている感じがしたんです。面白いと思いました」とコメント。

 「ギリギリさの質は異なるけれども、今の年齢の自分が、体全体から発する自分のギリギリな表現を生かして見せれば、この役にハマるかもしれない──そう感じながら挑みました」と明かし、「原作ではオフになっているところをどこまで映像で出すのか、心情をどこまで吐露するのか、検討の結果、阿川は立体的な役になった気がしています」と語った。

 さらに「物語には、間(あわい)が大切。実際演じてみて、リアルよりももうちょっと、夢のような淡さを乗せたほうが方が良かったかなとも考えたりしています。人生に疲れた加減を出すにはどの感じが良かっかな……、せりふが立体的なら芝居をもう少しオフめにしたら良かったかな……など、ずっと今も考え続けています。でもそれは蓋を開けて、皆さんに見てもらわないとわからない。一回さらけ出してやってみることを挑みたかったから、それはできたんじゃないかと感じています」と手応えをのぞかせていた。

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