この「リラの花咲くけものみち インタビュー」ページは「リラの花咲くけものみち」のインタビュー記事を掲載しています。
俳優の山田杏奈さんが、主演を務めるNHKの土曜ドラマ「リラの花咲くけものみち」(土曜午後10時)の取材会に出席。演じる主人公の魅力や、「ここ数年、東京以外で一番いる場所」という北海道ロケの思い出について語った。
◇演じる聡里は「自分の生き方を模索している途中」
「リラの花咲くけものみち」は、第45回吉川英治文学新人賞を受賞した藤岡陽子さんの同名小説をドラマ化。北海道を舞台に、獣医師を目指して試練に立ち向かう元ひきこもり少女の成長を描く青春物語で、脚本は、同局の連続テレビ小説「スカーレット」(2019年度後期)などの水橋文美江さんが担当する。
山田さんが演じる岸本聡里は、北農大学獣医学群の学生。小4で母を亡くしたあと父の再婚相手とうまく行かず、中学の3年間は愛犬のパールと共に引きこもっていた。祖母・チドリ(風吹ジュンさん)に引き取られ、高校はチャレンジスクールを卒業したが、人付き合いは大の苦手という役どころだ。
そんな聡里について、山田さんは「学校に通わず家で過ごしていたりと、いろんな背景があるんですけど、真面目で生き物に対しての愛情があふれていて、チドリさんというすごく温かいおばあちゃんに育てられて、これからの自分の生き方を模索している途中なんです」と話す。
「学校での生活や、いろんな人との出会いと別れを通して聡里が成長していくように見えたらいいなと、感情移入して見ていただけるような人物になったらいいなということを心がけて演じていました。私自身も実家で犬を飼っていたりとか、祖母と一緒に過ごした時間を思い返したりだとか、そういうところで感情移入しながら演じていた部分も多かったと思います」
◇北海道江別市でのロケを振り返る
昨年10月から北海道でロケが行われ、江別市の大学で学生のエキストラと共に撮影に臨んだ山田さん。「動物と触れ合うようなシーンも学生さんに協力していただいたり、『実際の生活はどうなんですか?』というお話させてもらいながらやっていたんですけど、皆さん共通して動物への愛情が深いなと感じました」と振り返る。
「一番印象に残っているのは、犬や猫がほえたり鳴いたりしたときに『ワンじゃないよ』『鳴かなくていいよ』とか、羊が鳴いた時に『メェーじゃないよ』と言っていて(笑)。すごく愛情を感じましたね。私も資料をいただいて勉強してから撮影に挑んだのですが、実際に学生さんが動物と触れ合う姿を見ながら演じられることは、とても勉強させてもらう部分が多かったです」
山田さんは、昨年公開の映画「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督)の撮影でも北海道を訪れており、「北海道はここ数年、東京以外で一番いる場所」と笑顔を見せる。
「ご縁があってよく行かせてもらうので、北海道に向かう飛行機とか、ある意味緊張感がなくなったというか、新千歳空港の中もだいぶ網羅してきて(笑)。すごく良い場所だなと。私は寒いのが比較的好きですし、ご飯もお酒もとってもおいしいし、空気の澄んだ感じとか、土地の広大さを見ると『帰ってきた』と思います。リラックスして撮影できる場所です」
「リラの花咲くけものみち」は、2月1日から放送スタート。全3回。