おむすび:カスミンが東日本大震災の合同救護チームに参加 栄養士目線で語られる回想シーンに反響「いろいろ考えさせられる」「これが避難所のリアル」

連続テレビ小説「おむすび」第73回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」第73回の一場面(C)NHK

 橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第73回が、1月15日に放送された。同回では、結(橋本さん)の栄養専門学校時代の同級生の“カスミン”こと佳純(平祐奈さん)が登場し、視聴者の注目を集めた。

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 第73回では、東日本大震災の発生から1カ月後、産休中の結のもとに佳純が訪ねてくる。東京の病院で栄養士として働いている佳純は、支援栄養士として宮城県気仙沼市で合同救護チームに参加していたという。結から被災地の状況を聞かれた佳純は、「ひどかったよ」と地震から3週間後の避難所の様子を振り返った。

 合同救護チームのメンバーは災害医療の訓練を受けた医師や看護師ばかりで、ミーティングでは病気の報告が多かった。佳純が避難所の食事の状況を確認しようとしても、その場を仕切る医師から「メシのことは後だ」と後回しにされてしまった。佳純は「悔しかった。メシが一番大事やろって言いたかってんけど、何も言えんくて。みんな目の前の命を救うことで精いっぱいやったから」と語った。

 避難所では、困っているのに我慢してしまう人が多かったこと、粉ミルクを切らせて赤ちゃんが泣きやまず困っている若い夫婦に出会ったことを回顧。佳純が粉ミルクを探すため物資が保管されている倉庫に行ってみると、薬や食料、水などが全て一緒に置かれており、どこに何があるのか分からない状態だった。

 腎臓病の患者が飲む流動食など、専門知識がないと使い方がわからないものは奥の方に置かれていたといい、佳純は「物資があんのにそれを必要としとう人のもとに行き渡ってへん状況が起きとってん。栄養士がもっと早う現地に入っとったら、食事で困っとう人をもっと助けることができたと思う」と悔しさをにじませた。

 SNSでは「胸が痛くなる」「いろいろ考えさせられる回だった」「これが避難所のリアル」「カスミンの悔しさが伝わる」「栄養士のプロになったカスミン」といった声が上がっていた。

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