海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)。ドラマは、最終回「物語の先に」の放送を残すのみとなったが、個性豊かなキャストによる名演、名場面が、この1年間で数多く生まれたことは間違いないだろう。ここでは、
主人公・まひろ(紫式部)の弟・藤原惟規(のぶのり)と、役を演じた高杉真宙さんの足跡(活躍)をたどりたいと思う。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
高杉さんは「平清盛」(2012年)以来、12年ぶりの大河ドラマ出演。第2回「めぐりあい」から惟規役として登場し、まひろとは対照的に勉学が苦手で、ひょうひょうとしていながらも、常にまひろのことを気にかけている“姉思いな弟”を好演し続けた。
言い回しは現代語に近く、のんびり屋な性格も手伝ってか、今風に語尾を伸ばして話すこともしばしば。いい意味で“軽さ”のあるキャラクターで、いるだけで場が明るくなったり、風遠しが良くなったりと、出番以上に作品にとってなくてはならない、まひろら家族にとっても、視聴者にとっても“愛すべき存在”となっていった印象だ。
シーンとしては“姉上”まひろとの会話が多く、あえて空気を読まない、“芯を食った”発言も少なくなかった惟規。
その役回りについて、高杉さんは「(佐々木蔵之介さん演じる)宣孝さんの浮気現場を見たときの話をしたときも、姉上を思っての言動だったり。やっぱり家族が一番大切で。家族を思って言ったことが災いを招いてしまったりもしますが、一番は姉上、父上のためというのが大きかったと思います」と話している。
そんな惟規の活躍(?)で忘れてはならないのが、第35回「中宮の涙」で描かれた斎院の中将とのラブロマンスだ。
恋人との密会がバレて、身の危険にさらされるが、まさかの「歌」を詠んで回避と、この展開について、高杉さん自身は「ギャグ」と捉えていたものの、身分違いの恋に身を焦がす惟規の情熱的な一面が垣間見えるシーンにもなっていた。
さらにショッキングだったのが、39回「とだえぬ絆」で訪れた“突然の別れ”。
同回で惟規は、まひろの娘・賢子の「裳着の儀」を見守ると、父・為時と共に為時の新しい赴任地の越後へと向かうが、途中、体調が急変。何とか越後の国府へとたどり着いた惟規だったが、「都にも、愛しい人がたくさんいるゆえ、何としても生きて帰りたい」と歌に残しながらも、力尽きてしまう。
惟規の辞世の歌を受け取ったまひろは涙し、乳母として、幼いころから惟規を溺愛してきたいとが、泣き崩れて嗚咽を漏らしたが、いと役の信川清順さんは惟規について「やっぱりすごく人に愛されていて、人を愛していた方」と位置づけ、その死を「すごくありえないっていうか。ショッキングすぎる出来事」と悲しんだが、視聴者も同じ気持ちだったのではないだろうか。
「光る君へ」最終回「物語の先に」は、12月15日に15分拡大で放送。
俳優の松本若菜さん主演の連続ドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系、木曜午後10時)の最終話が、12月19日に放送された。北村一輝さん演じる喫茶店のマスター、浅岡忠行について、SN…
俳優の柳楽優弥さん主演の連続ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系、金曜午後10時)の最終話が12月20日に放送された。洸人(柳楽さん)が愛生(尾野真千子さん)に「じゃあ、あとはよ…
俳優の神木隆之介さん主演のTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(日曜午後9時)の最終回が12月22日に放送され、神木さん演じる玲央の“正体”がSNSで話題になった。
テレビ朝日の朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)でキャスターを務める羽鳥慎一さんが、レギュラーコメンテーターの玉川徹さんと、12月25日放送の黒柳徹子さん…
NHKは、大みそかに放送の「第75回NHK紅白歌合戦」内で、Eテレの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」とコラボレーションした特別企画「歌って踊ろう! KIDS SHOW」を実施…