一ノ瀬颯:現代版「若草物語」で堀田真由の“底なしに優しい”幼なじみに 「自分と近い」がゆえの難しさも

連続ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」に出演する一ノ瀬颯さん
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連続ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」に出演する一ノ瀬颯さん

 堀田真由さん主演の連続ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(日本テレビ系、日曜午後10時半)に出演する俳優の一ノ瀬颯さん。主人公・町田涼(堀田さん)の幼なじみの行城律を演じている。「涼と相対するときに、自分の気持ちをどこまで出すか。そこの塩梅がなかなか難しい」という役どころについて一ノ瀬さんが語った。

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 ◇主人公にとっては性別の垣根を越えた“唯一無二の親友”

 ドラマは、米作家ルイーザ・メイ・オルコットが手がけた不朽のベストセラー「若草物語」が原案。“もしあの四姉妹が令和ニッポンに生きていたら……”という着想で、舞台を現代に置き換えて描かれる、社会派シスターフッドコメディー。堀田さんのほか、仁村紗和さん、畑芽育さん、長濱ねるさんが、それぞれ次女、長女、末っ子、三女の四姉妹役で共演している。

 一ノ瀬さん演じる律は、涼の20年来の幼なじみ。早くに両親を亡くしホテル経営者である祖父のもとで育ち、現在は新聞社の文化部で記者として働いているという役どころ。涼にとって律は、性別の垣根を越えた“唯一無二の親友”。一方、律にとって涼は、幼い頃からひそかに想いを寄せる“好きな人”。高校時代のある出来事をきっかけに、一度は彼女への想いを断ち切ろうとした律だったが、ひょんなことから運命的な再会を果たして……。

 一ノ瀬さんは、律という青年を「一言でいうと本当に底なしに優しい人物」と表現する。

 「自分が涼に片思いしていて、それを伝えるってことが押しつけになるんじゃないかと考えるくらい、相手のことを思いやれる、すごく魅力的なキャラクターです」

 想いを寄せる涼は、勝気で口が達者。その性格が災いし、ドラマ制作会社を辞めることになり、かつての夢であった脚本家を再び目指すことに。そんな涼をサポートするのが律の役割だ。

 「涼はなかなか生きづらい性格の女性かと思うのですが、そういったところも律は肯定して、優しく包み込んであげる。それも分かりやすく、おせっかいを焼いて、役に立とうとするというよりかは、優しく話を聞いているうちに、涼自身が何かに気づき、物事を自分で解決する、そんな不思議な関係性です」

 ◇「気持ちを隠そうと思えばできてしまう」が…

 改めて律について「年齢や言葉遣いは自分とすごく近いのかなと感じています」とも明かす。

 「職業は新聞記者で、人生の選択によっては自分もそうなっていたかもしれないと思ったりもしましたし、そういう意味では入りやすい役ではありつつ、どこまで自分の気持ちを見せていいのかは、自分と近いがゆえに塩梅が難しいとも感じています。本当に気持ちを隠そうと思えばできてしまう、でもそれでは見ている方には伝わらない。そこの感情の機微、どこまで出すかはシーンによっても変わってくるので、一貫性があるようでないというか」

 ドラマについては「まずは主軸となる4人の姉妹が、四者四様どのキャラクターもすごく魅力的で、多くの人に共感してもらえると思います」との印象を抱いている。

 「4人の性格は異なりますけど、姉妹として強い絆で結ばれている。お互いがお互いを認め合いながら切磋琢磨する姿は、作品の大きな魅力になっていると思います。それにプラスして、それぞれの異性との関わり方も描かれていて、副題にも『恋する姉妹と恋せぬ私』とありますが、涼は結婚するのが幸せだということに疑問を感じている。そこで律は自分の想いを伝えるのか伝えないのか、伝えたとして涼はどう受け止めるのか。原案は150年も前の作品にはなるのですが、ドラマ自体は今だからこそ共感してもらえる内容になっていると思いますので、老若男女問わず楽しんでもらえるとうれしいです」

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