海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
NHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)に、中宮彰子(あきこ)役で出演している見上愛さん。その約1時間半後に放送される「マイダイアリー」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後10時15分)にも出演しており、日曜夜に平安貴族から令和の大学生を演じている。今年出演した連ドラは5本、さらに映画やNetflix作品にも出演するなど多忙を極めるが、リフレッシュ法などを聞き、話題の24歳の素顔に迫った。
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「マイダイアリー」は、2020年にデビューした新進脚本家・兵藤るりさんのオリジナル作。社会人1年目の主人公・恩村優希(おのむら・ゆき、清原果耶さん)が日々のささいな出来事をきっかけに大学時代を振り返る構成で、男女5人の青春群像劇を描いている。清原さん、見上さんはじめ、佐野勇斗さん、吉川愛さん、望月歩さんと、若手実力派5人が集結した。
見上さんが演じるのは、主人公の優希の同級生の長谷川愛莉。白石まひる(吉川さん)を加えた教育学部の仲良し3人組の一人で、ストレートな物言いが特徴だが、優希のささいな変化にいち早く気づく繊細さも持ち合わせている人物。“さばさば系女子”をクールに演じているが、演じる上で心掛けていることを聞くと「特別自分の役がどうこうというよりも、今作では5人で出す空気感が一番大事。あまり段取りでこう!と決めすぎず、皆とその場ごとのシーンに合わせながら演じています」。
芸能活動と並行して大学に通っていた見上さん。自身の大学生活の経験からも、共感できる作品だったという。
「成長した優希が大学時代を振り返るのが、すごく分かるなと。社会人になってから、なんてことのない生産性のない時間を過ごすことができなくなっちゃう感覚があって。大学時代はくだらない話ばっかりしていたけど、そのくだらなさとか、意味を見いだせない時間も、今になって振り返れば尊かったなと思いましたし、私自身、周りの友達が就活を始めていく中で、役者という仕事を続けるのかを悩んだりしていたので、将来に悩む愛莉の気持ちも分かる!と思いました」
自身の大学時代は「先生も、友達も、一生の出会いがたくさんありました」と振り返る。「そもそも大学に入ってからこの仕事を始めているので、まだ仕事を始めていない時にできた友達が多いんです」と話す。大学時代の友人たちは、今でも気心知れた間柄。「すごく気軽に連絡ができるし、学生時代のようにくだらない話もします」と笑う。
そんな友人たちとの時間が、多忙な毎日の息抜きになっている。「みんなでボーリングに行ったり、市民プールに泳ぎに行ったり(笑)」。
市民プールとは庶民的だが「遊園地のプールに行くほどはしゃぎたくないし、近いし、安いし(笑)」とあっけらかん。テレビへの露出が増えた今でも、変わらず電車移動をしているなど飾らない人柄で「よく遊ぶ友達もみんなOLさんですし、“芸能人だから”みたいな感覚はあまりないかも知れません」と述べた。
NHK大河ドラマ「光る君へ」のキーパーソンの一人、中宮彰子の好演も話題となっているが、その反響は「かなり感じます。普段エゴサはしないんですけど、ありがたいことにそれでも耳に入ってきます」とにっこり。「それこそ、この前友人とボーリングに行ったとき、知らないうちに“あきこ”と登録されていて(笑)! スコア画面の表示を見たお隣のグループに『中宮さま!』と気付いていただきました」と楽しげに明かした。
どんなに忙しくても、親友たちとの時間は、なるべく取るようにスケジューリングしているという。「仕事だけだと、考え方の幅がなくなっちゃう気がしていて。いろいろなことに敏感になっていたいですし、私にとっては大切な時間です。自分が遊びたいだけかもしれないですけど」とおちゃめに笑った。
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