海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の杉野遥亮さんが主演する、カンテレ・フジテレビ系“月10”ドラマ「マウンテンドクター」(月曜午後10時)の最終第11話(9月16日放送)のあらすじが公開された。山岳医療にスポットを当てた完全オリジナル作品で、長野県松本市を舞台に、杉野さん演じる山岳医療の現場に放り込まれた青年医師の宮本歩が、患者や医療従事者たちと触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を描く。
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最終第11話は……土砂災害に巻き込まれた登山者全員が病院へ搬送され、救命処置にあたった歩(杉野さん)、江森(大森南朋さん)、玲(宮澤エマさん)の間に安堵(あんど)の空気が広がった。その直後、江森が胸に激しい痛みを覚え、苦しみ出す。心筋梗塞の可能性を考えた歩はすぐに救助ヘリを要請するが、すでに日没が迫っていて救助は難しい。そうなれば、恐らく江森の命は朝までもたない……。
歩から状況を聞いた院長の周子(檀れいさん)も必死で消防に救助を頼み込むが、やはり聞き入れてはもらえず、その様子を見た純家(松尾諭さん)からは自業自得だと容赦ない言葉を浴びせられ、「MMT(マウンテン・メディカル・チーム)は救助隊の足手まとい」とまで言われてしまう。
日が沈みかける山では、江森が心不全を発症し、意識がもうろうとし始めていた。もはや救助ヘリがやってくる見込みはなく、玲は最悪の事態を覚悟するが、それでもあきらめられない歩は、江森を背負って下山することを決意する。その脳裏には、これまでの江森の厳しくも愛ある言葉の数々が浮かんできて、歩は悔しさのあまり「医者が山で死んでどうするんだよ!」と声を荒らげる。しかし次の瞬間、玲が江森の呼吸が止まっていることに気づき………。
「医師が山へ行けば、救える命がある」――くしくも、江森がMMTの掲げる理想を自ら体現した直後に起きた絶体絶命の事態。そこへ追い打ちをかけるように、知事からはMMTの解散が告げられ、夏の間、山と向き合い、そこにいる患者に寄り添い、命を救ってきたメンバーは納得がいかない。MMTは大事なメンバーを失い、このまま解散してしまうのか。山岳医療に再び希望の光をともし、新しい医療の扉を開く日は訪れるのか……。
山で最後のシーンを撮り終えた杉野さんは、息を切らしながら、「お疲れ様でした!」とあいさつ。春先から始まった撮影の日々を振り返り、「モノ作りって難しいなと思う瞬間もありましたが、皆さんが自分の仕事に向き合っている姿を見て励まされましたし、一緒に山に登ったり、長野遠征したり、濃い4カ月間でした」と振り返った。
主演という大役を果たしながらも、自身はまだまだ未熟と評し、「皆さんのことを振り回してしまったこともあると思います」と胸の内を吐露。クランクアップの日に、スタッフがおそろいのドラマのTシャツを着ている光景には感無量だったようで、「いい思い出になるのかなと思って……すごくよかったなと思っています。相当激しい撮影をしていたなと思いますが(笑)、こういったことも含めて、皆さんの心の中に残っていたらうれしいです」とすがすがしい笑顔で締めくくった。
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