海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)で藤原隆家を演じる竜星涼さん。今作が初の大河ドラマで、4月21日放送の第16回「華の影」で初登場した。同回では、父・道隆(井浦新さん)や兄の伊周(三浦翔平さん)らを前にし、少々空気を読めない感じの発言をすることもあった隆家。兄弟、家族の中では「ちょっと異端な感じ」という竜星さんが役の印象を語った。
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藤原隆家は、道隆の次男。父の死後、一家没落の憂き目を見るが、冷静かつ闊達(かったつ)な性格で乗りこえていく。後に大宰府に赴任し、大陸から攻めてきた刀伊(とい)と対峙(たいじ)することに。
竜星さんはいわく隆家は「いろいろな史実では、なかなか荒くれ者だったりとか、平安の貴族の家柄の人間ですけれど、その系統にはなかなかいないような、自分で何かを成し遂げていく」人物だという。
「意外とこの僕ら兄弟とか家族の中では、ちょっと異端な感じなんじゃなかなという。そこがいいコントラストになって見せることができたらいいなのかな、なんて思いながら」演じていて、「でも僕は結構そういうさがな者は嫌いじゃないといいますか、好きなので、どちらかというと」と共感も寄せた。
一方で「とはいっても、やっぱり貴族として雅感はね、そういう教養だったりとかっていうのは、やっぱり自然と受けてきてると思う」とし、「そういう細かいところはやっぱり優雅に、だけれども、そこをどの程度どこまで崩したり、偉い人がいる場所で、帝(みかど)がいる前でそんなことはしないよとか、ちょっとその崩す部分というのを、限界ギリギリのラインまで、皆さんと相談しながらやっているっていうのが、今の楽しい部分かなと思っていますね」と語った。
「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。
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