吉高由里子さん主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合、日曜午後8時ほか)の第9回「遠くの国」が、3月3日に放送され、毎熊克哉さん扮(ふん)する直秀が悲しい最期を迎え、視聴者に衝撃を与えた。“その死”に対して責任を感じ、「余計なことをした」と後悔にさいなまれながら、必死になって穴を掘り、直秀と仲間たちを弔った道長を演じる柄本佑さんが、直秀について語った。
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直秀とは、身分や立場を超えて、奇妙な友情が芽生えつつあったようにも思える道長。ドラマの公式サイトのコンテンツ「君かたり」で公開された音声コメントで、柄本さんは「もちろん自分は貴族側で、直秀はああいう立場ですけど、なんか同じにおいを感じるというのかな」と話す。
「なんかせりふの中でも言っていますけど、直秀の、その貴族が嫌いであるっていうふうな、なんか芯の部分がきっちり守られている。それは自分の身の周りにいるような人間とはまったく違うというか。みんな『偉くなりたい』であったりとか、そういったところとは(直秀は)全然違う。そのためだったらなんでもやる、『どんな方法でも偉くなるためには』みたいな、そういった考えがない。ある種のピュアさに惹かれるというか、そんなふうな気がします」
さらに「あとやっぱり直秀にある自由さみたいなものに対する憧れみたいなものも、意外に僕は道長の中にはちょっとあるんじゃないかなというふうに思っていますね」と明かす柄本さん。一方で、直秀の死から受けた影響については「これはまたちょっと難しいところでもあって」と口にする。
「もちろん、直秀さんに対して『すまない』というふうな気持ちであったりとか、そういったのはありますし、二度とこういうことを起こしてはいけないという、これからに対する何か、今後、道長さんがそこに固執していくというか。今回、自分のせいで死んでしまった人たちがこれだけの人数いるということと、もう一つは、やっぱり自分のお兄ちゃんがまひろの母親を殺している、自分の家族が愛する人のお母さんを殺していたっていうことが、今後の道長に非常に大きく影響していくんじゃないかなというふうなことは思いますかね」
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