平野莉亜菜:「映画ドラえもん」最新作で“大役”に抜てきの小学6年 「歌が大好き」でアフレコではアドリブも

「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」でミッカを演じた平野莉亜菜さん
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「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」でミッカを演じた平野莉亜菜さん

 第9回「東宝シンデレラ」オーディション(2022年)のファイナリストで、現在小学6年生の平野莉亜菜さん。3月1日公開の人気アニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)の劇場版最新作「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」(今井一暁監督)でデビューを飾った。演じたのは、“ファーレ(音楽)”に満ちた美しい星「惑星ムシーカ」生まれの少女・ミッカ。映画のメインどころという“大役”を通して、声優に初挑戦した平野さんに、アフレコの思い出などを聞いた。

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 ◇デビュー作とは思えないほどの演技と歌 アドリブ「とても難しかった」

 「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」は第43作となる劇場版。「日常に当たり前のように存在する“音楽”が、もしも地球から消えてしまったら」をテーマに、地球の危機を救うべく、ドラえもんたちが壮大な冒険を繰り広げる。

 本作で、ドラえもんやのび太らが出会う素敵な仲間の一人、ミッカを演じた平野さんは、2011年5月8日生まれ、静岡県出身の12歳。2年前に応募した第9回「東宝シンデレラ」オーディションでその実力を見いだされ、今回のミッカ役に抜てきされた。

 劇中では、デビュー作とは思えないほどの声の演技、そして歌声を披露している平野さん。

 「歌がちゃんと歌えているのか、しっかり演技できているのか、ドキドキな気持ちがありつつ、映画を見たのですが、とても感動しましたし、自分の声が聞こえてくるっていうのは、少し不思議な感じがしました」

 平野さんいわく「ミッカは明るくて歌が大好きな女の子」。共通点は「明るくて、歌が大好きなところ」で、「とても演じやすかった」という。一方で「ただミッカは楽しい気持ちだけじゃない、さびしさやつらさも持ち合わせているから、アフレコでは、その部分を意識しました」と話す。

 そんなミッカが泣くシーンの演技が「大変だった」とも明かす平野さんは、アフレコでアドリブにも挑戦。「とても難しかったです」と告白する。

 「台本に書かれていない部分、例えば走ったあとの息遣いとか。何回も録り直しをしたのですが、自分で少し考えたり、いろいろなアドバイスをいただいて、とても難しかったのですが、やり切ることができたと思います。あと、ミッカの『ピピッと響いたっ!』というせりふでは、声のトーンを高くしたり低くしたり、いろいろとチャレンジしたので、そこは何度かNGを出しちゃいました」

 ◇母からの影響で私も自然と歌を好きに ゆくゆくは舞台でも活躍を

 たくさん練習してのぞんだ歌については、「(音楽担当の)服部隆之先生にも『いいね』って言っていただけて。みんなで楽しくレコーディングできました」と笑顔を見せる平野さん。

 そもそも歌は特技の一つ(あとは英語とバレエ)。「映画ドラえもん」へとつながる「東宝シンデレラ」オーディションでの一番の思い出も「初めてミュージカルナンバーを歌わせてもらったこと」を挙げる。

 「お母さんがもともと歌が大好きで、私がものすごく小さいころからそばで『アニー』の曲とかを歌ってくれていて。その影響で私も自然と歌を好きになって、『アナ雪』の曲とかを日常的に歌っていました。映画でもミッカが歌を歌うシーンがたくさんあって、音楽があふれるとてもすてきな作品なので、劇場まで見に来てくれたらうれしいです」

 改めてデビュー作での経験について「収録中は楽しい気持ちでいっぱいで、アフレコをすることがこんなにも楽しいんだって、声だけでもこんなにも気持ちが乗るんだってことが発見できて、とてもいい経験になりました」とうれしそうに話す平野さんに、今後の目標を聴くと……。

 「学園ものやCMにも出てみたいですし、ゆくゆくは舞台でも活躍できる女優さんになりたくて、演技と歌があわさったミュージカルや、ミュージカル映画にも出てみたいです。あとは英語を小さいころから習っていて、今も勉強しているのですが、好きな英語を生かせる作品にも出会ってみたいです」

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