海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の西島秀俊さん主演の連続ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系、日曜午後9時)に出演する佐藤緋美さん。今作ではチェリストの羽野蓮を演じている。「オファーを受けたときは、普段から音楽活動をしているので、自分自身にしかできないことがあるのではないかとワクワクしていました」と振り返る佐藤さんに、撮影を通して感じた思いを聞いた。
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僕が演じている蓮は、晴海フィルに途中で合流する天才チェリストです。台本を読んでみて、「もっと上手くならないと!」というようにオケメンバーにやる気のスイッチを入れるような役柄だなと考えています。
演奏シーンはキャストをはじめ、東京音楽大学の方やエキストラの皆さんとひとつになって撮影ができていて、いつも楽しいです。蓮は普段の僕とは真逆のタイプだと思います。僕は厳しいことを言うときもありますが、蓮のようにぶっきらぼうには言わないですし、フレンドリーなタイプなので、そこは違うかなと思っています。ですが、なるべく自分に近いところも見つけていきつつ、僕が演じることで魅力を引き出せていけたらいいなと思っています。
最初はチェロを弾くことにワクワクしていたのですが、チューニングがベースとは違っていたり、弾くときの指がとても難しかったりと、チェロの練習は大変でした。チェロの先生にも、「チェロは誤魔化せないから」と言われました(笑い)。なので最初から真剣に取り組んでいましたし、普段音楽活動をしていることもあって、しっかり弾かないと……という気持ちもありました。
ですが現在は、弾くことだけでなく、演奏するときの姿勢や息づかいもきちんとしようという考えに変化していっています。一度、東京音楽大学の授業を見に行かせていただいたのですが、「自分の人生が楽しくないと思いながら演奏をすると顔に出るよ」と仰っているのを聞き、練習しているときは本当に大変でも、自分自身が楽しみながら、音楽の素晴らしさを伝えられたらいいなと思いました。
見どころはやはり、皆でひとつになって演奏をしているオーケストラのシーンです。皆でオーケストラのシーンの撮影をするとテンションが上がるので、その雰囲気が視聴者の皆さまにも伝わればいいなと思っています。
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