加藤登紀子:デビューのきっかけは父親 「『優勝したらフランスに行けるぞ』というご褒美で私を誘ったんです」 「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演する加藤登紀子さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演する加藤登紀子さん=テレビ朝日提供

 歌手生活60年を迎える加藤登紀子さん(81)が、4月9日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。歌手デビューのきっかけや、歌への思いを語った。

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 加藤さんが歌手になるきっかけは父親だった。東京大学在学中、父親が勝手にシャンソンコンクールに応募した。「『優勝したらフランスに行けるぞ』というご褒美で私を誘ったんですよね。優勝なんて、歌もやっていない人ができるわけないんですけど、ふっと若気の至りで『やっちゃおうかな』なんて思って」と振り返る。

 1回目のコンクールでは、フランス語で歌い4位に。その際、審査員から「あなたの顔はまだ赤ん坊だよ。そんな赤ん坊の顔がエディット・ピアフを歌っても男心は動かんよ」と言われた。さらに「選曲が悪かったということで、また来年いらっしゃいよ、と言っていただいた」と明かした。

 それからシャンソンを勉強し、1年後には歌手になる決心をし、コンクールを受け優勝した。ところが、デビューはなぜかムード歌謡だった。「なんでこんなつまんない歌を……」と、違和感を覚えていたときに、女性のディレクターから「あなたは自分で作ったらいいわよ」と声をかけられた。

 「(ディレクターは)『あなた、これに書きなさい』と言って、私に鉛筆とノートを渡しました。その瞬間は強烈で覚えていますね。運命って、そうやって何気ない瞬間で決まっていくんですね」

 加藤さんはいま、60年間歌い続けてきて本当によかった、と感じている。

 「どこかで歌を聞いてくれているかもしれないたくさんの人たちと、心の中で糸を結んできた。よくいろんなことが起こると『歌どころじゃない』と言われるんですけど、やっぱり歌ですよね」。

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