海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
俳優の菅野美穂さんが主演を務める連続ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」(テレビ朝日系、木曜午後9時)がこのほどクランクアップを迎えた。菅野さんは約3カ月にわたる撮影を振り返って、「“赤い糸”とは恥ずかしくて言えませんが(笑い)」と少し照れながらも、「ターニングポイントになったというか……またつながりたいなと思う人たちとご一緒させていただけました。本当にありがとうございました!」と感無量の様子で語ったという。
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ドラマは、今年の「第27回手塚治虫文化賞」で「マンガ大賞」を受賞した入江喜和さんの同名マンガ(講談社)が原作。夫(田中哲司さん)が突然、意識不明の要介護状態となったゆりあ(菅野さん)のもとに、夫の恋人を名乗る美青年(鈴鹿央士さん)と、彼女を名乗る女性(松岡茉優さん)、その子供が現れ、夫を介護しながら不思議な同居生活が始まる。血のつながりを越えた“家族の絆”を作るストーリー。ドラマ「僕の生きる道」(2003年)などの「僕シリーズ」などで知られる橋部敦子さんが脚本を担当した。
伊沢家のセットで、菅野さん演じる主人公の伊沢ゆりあと、夫の妹、伊沢志生里役の宮澤エマさん、実姉・泉川蘭役の吉瀬美智子さん、姑・伊沢節子役の三田佳子さんとのシーンで撮了となった。波乱続きの人生に果敢に立ち向かっていくゆりあを、全身全霊で演じた菅野さんの表情は晴れやかだったという。
菅野さんは最後のあいさつで「キャストの皆さんのお芝居が生き生きと、より輝くように、監督陣がすごい熱意で取り組んでくださって……。ものすごいエネルギーで撮影が進んでいくなと感じていました。私も気持ちだけでも負けずに返せるように……という思いで、現場に通っていました」と振り返った。
キャストからも刺激を受けたようで、「芸歴63年という長いキャリアでありながらも、なお誠実で情熱のある三田さんの姿勢に胸を打たれました。吉瀬さんとは13年ぶりの共演。初共演のキャストの方が多い中、すごくホッとする存在でした。エマさんも現場に来てくださると、空気がほぐれて、本当に助けられました」と、一人一人を見つめながら感謝の言葉を送った。
さらに、「鈴鹿くんにも、松岡さんにも、木戸(大聖)くんにも本当に刺激を受けました。年上からも教えられ、年下からも教えられ……という時期に、私も入ったんだなと思いました」と46歳という年齢を実感している様子だった。
12月7日に放送される第8話は、“夫の彼氏”稟久(鈴鹿さん)が家を飛び出してしまい、“疑似家族”がバラバラに……。また、ゆりあは禁断の恋の相手・優弥(木戸さん)の妻・伴里菜(えびちゃん)といよいよ直接対決。さらにゆりあの人生に“目の前が真っ暗になるような暗雲”も立ち込める?といい、ラストに向けて重要な布石がさまざまな形で描かれる。
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