海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)。7月9日に放送された第26回「ぶらり富士遊覧」では、子役出身の俳優・大西利空さんが演じる森乱が初登場した。森乱は、一般的に「森蘭丸」の名で知られ、歴史ファンにはおなじみの織田信長の近習だ。「本能寺の変」で、信長と共に命を落としたとされる人物で、「美少年」として描かれることも多い。過去の大河ドラマでは、誰がこの「美少年」枠に起用されてきたのか、おさらいしたいと思う。
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1963年に始まり長い歴史を誇る大河ドラマで、最初に森蘭丸を演じたのが片岡孝夫さん。1965年の「太閤記」でのことだった。
以降、1973年の「国盗り物語」で中島久之さん、1981年の「おんな太閤記」で森下陽さん、1983年の「徳川家康」で土家歩さん、1989年の「春日局」で内池学さん、1992年の「信長 KING OF ZIPANGU」で石野太呂字さんが蘭丸役で出演。
人気グループ「TOKIO」の松岡昌宏さんも、1996年の「秀吉」で蘭丸に扮(ふん)した。
2000年代に入ると、まずは2002年の「利家とまつ」で、ウエンツ瑛士さんが蘭丸役を担当。続いて、2006年の「功名が辻」で渡辺大さんが蘭丸を演じると、2011年の「江~姫たちの戦国~」では、昨年の「鎌倉殿の13人」で“トキューサ”こと北条時房を好演した瀬戸康史さんが、蘭丸役で時代劇に初挑戦している。
2014年の「軍師官兵衛」で蘭丸役を務め上げたのが、瀬戸さん同様「鎌倉殿の13人」での演技(源実朝役)が記憶に新しい柿澤勇人さん。そして、2020年の「麒麟(きりん)がくる」では、期待の若手である板垣瑞生さんが、蘭丸として最終盤に花を添えた。
現在放送中の「どうする家康」では、本能寺の変に向けて“カウントダウン”がスタート。第26回の終盤の時点で、“あと46日”となっている。大西さん演じる森乱のキャッチコピーは「死出の旅まで付き従った信長の小姓」。信長と共にどんな最期を迎えるのか、今後の放送が楽しみだ。
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