俳優の麻丘めぐみさんが、5月11日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。4年前に亡くなった最愛の母親への思いを語った。
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麻丘さんは、3歳のときに子役としてデビュー。16歳で歌手デビューすると「わたしの彼は左きき」(1973年)が大ヒットし、トップアイドルに。右も左も分からないまま芸能界に飛び込んだ麻丘さんを支えたのは、母親と元歌手の姉だった。
母親は、子役の頃から浅丘さんに厳しく「私が何をしても褒めることがなかった。母に褒められたい思いがずっとありましたね」と吐露。
そんな母親のことが「好きじゃなかった」という麻丘さん。「(母は)エネルギーがあって、わがままばっかり言う人。母にはかなわないってどこかで思っていたので、母の決めることに私も姉も従う感じでした」とこぼした。
母親は85歳で認知症を発症した。「最後まで家で(面倒を)見ると自分の中で決めていましたし、ヘルパーさんとかサポートをもらいながらやっていけるものだと思っていた」という。ところが、母親は「家の中に知らない人を入れるのは嫌だ」と拒んだ。
認知症は進行した。「いろんなことができなくなったり、(家から)いなくなったり。仕事もいけないし、ヘルパーさんも頼めない」。そこで「母にとって何が一番幸せか」考えた麻丘さんは「母のため」と、同県別府市にある温泉付き施設へ入所させることを決めた。母親は大分県出身だった。
母親を訪ねた帰りのタクシーで号泣した。帰宅しても、涙は止まらなかった。「母のいないお家を見渡すと、寂しくてしょうがなくて。私ってこんなに母が好きだったんだ、と分かりました」
母親は98歳で他界。死に目には間に合わなかった。麻丘さんは「別れは悲しいですけど、そうやって親子二人の時間を与えて下さったんだなっていうのは、すごく感じましたね」と回顧する。「施設の方が『わたしの彼は左きき』をずっとかけ(再生)て、娘さんもうすぐ来るから頑張って、って(母に)声をかけてくださって。家族じゃないけど家族のように一緒に泣いて、支えて下さった方たちがたくさんいた」と語った。
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