NHK就活生応援キャンペーン:初のラジオ特番がきょう生放送 パーソナルに寄り添える音声メディアの強み生かして

2月23日にNHKラジオ第1で放送されるラジオ番組「みんなの就活応援ラジオ」=NHK提供
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2月23日にNHKラジオ第1で放送されるラジオ番組「みんなの就活応援ラジオ」=NHK提供

 NHKの就活生応援キャンペーン「コワくない。就活」のラジオ番組「みんなの就活応援ラジオ」が、2月23日午後9時5分からNHKラジオ第1で放送される。約2時間の生放送番組で、5年目を迎える同キャンペーンでは初のラジオ特番となる。就活コントでおなじみのお笑いコンビ「ジャルジャル」、タレントの大久保佳代子さん、女優の伊原六花さん、「リクナビ」の吉田純子編集長が出演し、番組に寄せられた「声」をもとに、ジャルジャルが生コントにも挑むという。過去にもミニドラマや動画配信などで、就活生にエールを送ってきた同キャンペーンが、今回ラジオ特番を選んだワケとは……。

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 就活生を主なターゲットに、確かで役に立つ情報を届けたいとの思いで、2019年3月に始まった同キャンペーン。一方で、うわさレベルから「都市伝説」まで、さまざまな情報が拡散される中、孤独な戦いを強いられる就活生に「リラックスした時間を」と考え、生まれたのが、23日放送の「みんなの就活応援ラジオ」だ。

 過多な情報に振り回され、不安に陥り、自己肯定感が下がる時期にあって、「悩みを共有できる場」としてはもちろん、それぞれが抱える不安やモヤモヤを、一緒になって「笑い飛ばしてくれるような時間」を提供することも、番組が目指すものだという。

 なぜラジオだったのか。一人の時間に手元のスマートフォンから聴ける手軽さ、ツイッターなどSNSを利用しながら楽しめるという点で、「よりパーソナルに寄り添える音声メディア」としての強みが、番組が目指す、「リラックスした時間」や「悩みを共有できる場」の提供と合致したことも大きいといい、ラジオが、パーソナルでインタラクティブなメディアということで、あえて「生放送」にもこだわった。

 事前に作り込むのではなく、集まった声に対して、その場で答える即効性を大事にしたため、ジャルジャルも生放送でコントに挑むことになった。そこは「一つの挑戦ではあり、難しさと共に面白さでもある」というのが番組制作サイドの考えだが、「笑い飛ばしてくれるような時間」を提供するという意味で、ジャルジャルにかかる期待は大きい。本人たちも「音声ならではのファンタジーみたいなものもできるんじゃないか」と意気込んでいるという。

 NHKラジオセンターの熊倉悟チーフプロデューサーは、「テレビはインパクトのメディア、ラジオは想像のメディアとよく言われますが、ラジオでは聴く人それぞれが思い浮かべるシーンというのもあって、そういう楽しみもできるのではないか」とジャルジャルのラジオコントに期待。その上で「ためになる番組にはもちろんしたいが、『すごくためになったよね、勉強になったよね』だけでは終わらせたくない」と番組について語っていた。

 また番組では、ラジオに欠かせないもの=(イコール)音楽として、リクエストをもとに「応援ソング」も紹介していく。今年の就活生の多くは、大学入学と同時にコロナ禍に突入したため、横のつながり、縦のつながりが共に希薄で、吐き出し口が少なく、悩みを抱えてしまいがちな年代とされるが、今回のラジオ特番がどう響くのか、注目だ。

 ◇出演者コメント

 ▽ジャルジャル福徳秀介さん

 コントで応援できるかはわかりませんが、コントで応援できるよう、がんばります!
応援の応援よろしくお願いいたします!

 ▽ジャルジャル後藤淳平さん

 就活面接系のコントをよくやっているのに、ジャルジャル自身が就活未経験です。説得力が欲しい。これを機会に、就活生を応援しながらも就活について学べたらと思います!
 ▽大久保佳代子さん

 就活生の皆さんは、この時期、何が本当にしたいことなのか、何が自分に向いているのか、たくさん考えていると思います。私は、「お笑いは好き」くらいの軽い気持ちでこの世界に入りました。結果、ありがたいことに30年続いています。自分の感覚を大切に悔いなく、時に気楽に頑張ってください。応援しています。

 ▽伊原六花さん

 友達が就活をしている時、私はお仕事が決まるオーディションに『これが私の就活だ』という気持ちで挑んでいました。急に将来を決めるタイミングと言われてもピンとこない事や、急に一人で戦っているような気持ちになることもあると思います。でも未来はワクワクがたくさんです! 微力ですが、年齢の近い皆さんを全力で応援できたらなと思います!

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