あんぱん:“嵩”北村匠海の“こじらせ”演技を視聴者絶賛 「人間臭い役が映えるなあ」「ドラマにリアリティーを与えてる」

連続テレビ小説「あんぱん」第17回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」第17回の一場面(C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第17回が4月22日に放送され、柳井嵩を演じる北村匠海さんの繊細な演技に視聴者の注目が集まった。

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 前回の第16回では、嵩は寛(竹野内豊さん)と千尋(中沢元紀さん)の話を立ち聞きしてしまう。寛は、医者ではなく法律家を目指すと言い出した千尋に「お前ひょっとして、嵩のために医者になるがをやめたがやないか? 嵩が後継ぎになれば、あいつがこの家で長男として大事にされる。そう思うたがやないか?」と問いかけていた。

 第17回では、のぶ(今田さん)が勉強のため柳井家にやってくると、嵩の姿が見当たらない。嵩は線路を歩きながら、昨晩聞こえてきた寛と千尋の会話を思い出していた。嵩はふと立ち止まると線路に耳をつけ、目を閉じて近づく汽車の音に耳を澄ませる。通りがかった“ヤムおんちゃん”こと草吉(阿部サダヲさん)が、汽車が近づいてもそこから動こうとしない嵩をギリギリのところで助けると、嵩は「こんな情けねぇ俺! もうやだよ! やだやだ! ワァー!」と感情を爆発させた。

 その後、嵩はヤムおんちゃんに子どものころの千尋との思い出を語る。嵩が「千尋は僕が守ってやんなきゃって、ずっと思ってたけどなぁ」としみじみ語ると、ヤムおんちゃんは「立場が逆転しちゃったんだな」と返す。嵩はうなずき「シーソーみたいに」と付け加えた。

 その後、帰宅した嵩を千尋がとがめたことで、2人は取っ組み合いのけんかに。千尋は母・登美子(松嶋菜々子さん)を前に「兄貴はなんで? おふくろの言いなりになるがな」「あの人は息子を医者にして自分の居場所を作りたいだけやろうが!」と言い放った。

 嵩は激怒し、思わず千尋を殴ると「お前はどうなんだよ。ここにもらわれてきてから、おじさんとおばさんの顔色ずーっとうかがって、優等生になって。立派だよ、お前は! 兄弟でも月とスッポンだもんな。胸の中じゃ、こんな兄貴いなくなればいいと思ってるんだろ!」と声を荒らげた。

 劣等感を抱え、自暴自棄になった嵩の心情を表現する北村さんの演技に、SNSでは「素晴らしい演技を朝から見せてもらった」「人間臭い役は北村匠海が映えるなあ」「北村匠海の『劣等感こじらせ男子』良かった」「いろんな感情がまざりあう目が印象に残った」「複雑な気持ちを表す演技はホンマに唯一無二やと思う」「このドラマにリアリティーを与えてる」などと絶賛の声が上がっていた。

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