大島美優:「おむすび」真紀&詩の一人二役に「びっくりしました!」 演じ分けのこだわり明かす

連続テレビ小説「おむすび」で田原詩と渡辺真紀の二役を演じる大島美優さん(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」で田原詩と渡辺真紀の二役を演じる大島美優さん(C)NHK

 俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、阪神・淡路大震災で亡くなった歩(仲里依紗さん)の親友・渡辺真紀と、栄養失調で倒れて結(橋本さん)の病院に入院してきた田原詩の二役を演じる大島美優さん。現在放送中の第24週「家族って何なん?」から、真紀にそっくりな少女・詩として再登場した大島さんが、撮影の思い出や役づくりのこだわりについて語った。

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 ◇孝雄&歩の関係性を「泣きながら見ていました」

 「おむすび」への出演が決まったときを振り返り、大島さんは「朝ドラは、いつか絶対に出たいと思っていました。オーディションの台本をもらった時から、『真紀』というキャラクターが大好きだったんです。 なので、『おむすび』に真紀として出演できると知ったときは、すごくうれしかったです!」と語る。

 「真紀は、まっすぐで、素直で、みんなに優しくて、人のことを大切にできる子だと思います。台本を読んで、ふとした瞬間に何度も思い出してもらえるような、相手にポジティブな感情を与えられる女の子でいたいなと思ったので、笑顔で、元気で、明るい感じを出したいと思って演じました」

 真紀を演じていた時の思い出を聞かれると、「渡辺孝雄を演じた緒方直人さんは、前室でもずっとそのまま『お父ちゃん』でした。雰囲気をつくってくださったので私もお芝居がしやすく、とても感謝しています」と振り返った。

 「真紀としてクランクアップしたあとは、苦しむお父ちゃんを放送で見るたびに、『私も一緒にいたかったよ!』という気持ちで見ていました。あと、真紀のセリフでもありましたが、『お父ちゃん、またお酒飲んでるん?』って思っていました(笑)。やっぱり、格好いいお父ちゃんでいてほしいなと思っていましたね。アユちゃんに対しても、真紀は『一緒にいられなくてごめんね』という気持ちがあったと思いますし、笑っていてほしかったと思います」

 詩役として再登場するまで「おむすび」を見た感想について、「私は、大人になってからのアユちゃんとお父ちゃんの関係性が、大好きで。毎回、泣きながら見ていました。真紀としても、一視聴者としても泣いてしまいました」と明かす。

 「アユちゃんもお父ちゃんも、一時期ふさぎこんで一人になってしまいましたよね。真紀としては、それがちょっと心配な部分でもあったので、物語が進むなかで、大好きな2人が支え合っていってくれたのは、すごくうれしかったし、安心しました」

 ◇真紀と詩の演じ分けで意識したことは?

 田原詩として再登場することを知った心境について、「びっくりしました! また別の形で出演させていただけることもうれしかったですし、キャスト、スタッフの皆さんがあたたかくて『おむすび』の現場が大好きだったので、また皆さんとご一緒できることもうれしかったです」と話す。

 大島さんは、演じる詩について「今までたくさん悲しいことやつらいことを経験して、人に対して心を閉ざしてしまっている、孤独な子だなと思いました」と印象を語る。

 「真紀とは正反対のキャラクターなので、その演じ分けというか、癖や話し方や声も全然違うので、その区別をつけることが、難しかったです。例えば、真紀はそんなに落ち込むシーンはなかったのですが、詩は下を向いているシーンが多いんです。 その時に、真っすぐ下を向くというよりは、少し斜めを向くようにしていました。その方が、ひねくれているというか、心を閉ざしている感じが出ると思い意識しました。あと、真紀はちょっと低めで空気量が少ない感じの声で演じていたのですが、逆に詩は少し高めで空気量が多めの声にするようにしています」

 最後に、視聴者に向けて「『おむすび』は、明るく元気な作品です。ですが、詩のような子にも寄り添ってくれる、あたたかい作品だとも思います。ぜひ最後まで笑ったり泣いたりしながら、ご覧いただきたいです。真紀はとても明るい役なので、視聴者の方にも、たまに真紀の笑顔を思い出していただき、少しでも元気で前向きな気持ちになっていただけたらいいなと思います。 逆に、いまは前を向くことが難しい方にとって、詩が寄り添える存在になれたらいいなと思います。詩が、アユちゃんや結ちゃんに少しずつ心を開いていく、その過程を一緒に見守ってほしいです」と呼びかけた。

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