香取慎吾さんが主演する連続ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」（フジテレビ系、木曜午後10時）の第10話（3月13日放送）に、韓国のプロダクション「SMエンタテインメント」初のデビューサバイバル番組「NCT Universe: LASTART」で注目されたヘイテツさんがゲスト出演することが3月10日、明らかになった。ヘイテツさんは、昨秋に香取さんや稲垣吾郎さん、草なぎ剛さんが参加している「CULEN」に合流。今回のドラマ出演を機に、日本を拠点にした芸能活動を本格的にスタートさせる。

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　香取さんが11年ぶりにフジテレビの連続ドラマでの主演を務めている作品で、テレビ局の報道マンだったが不祥事を起こして人生崖っぷちの主人公・大森一平（香取さん）が、子育てを通してより良い社会を作りたいと願うようになり、日本を変えるため、選挙に立候補することになる……というストーリー。

　ヘイテツさんは、2002年5月7日、宮城県で韓国人の父と日本人の母の間に生まれた22歳。2022年に「SM Entertainment」の練習生として渡韓し、2023年には、活動グループやメンバー数に制限がないグローバルグループとして話題のNCTが、新グループを立ち上げるために行ったオーディション「NCT Universe：LASTART」に参加。184センチの長身でスラッとしたスタイルと端正なルックスで注目を浴びた。今回、初演技で香取さんとの初共演する。

　ヘイテツさんが演じるのは、かつてテレビプロデューサーだった一平の元部下の野上慧（のがみ・さとし）。一平がテレビ局を辞めるきっかけを作った因縁の人物で、第6話（2月13日放送）のラストでは、街頭ビジョンに映し出された一平の姿をにらみつける野上が登場。職場で一平から激しく叱責されたことを思い出し、動揺する野上の様子から、一平に対して今もなお、ただならぬ感情を抱いていることが明かされた。第10話では、野上は現在、動画配信者として活躍していることが明らかに。ニュースの裏側を暴露する動画チャンネル「のがっちのNEWSをKILL」を運営し、20万人以上のチャンネル登録者から支持を集める人気動画配信者となっている。

　一方、大江戸区の再開発計画を推し進めようとする区長の長谷川（堺正章さん）や民政党の衆議院議員・黒岩（橋本じゅんさん）と対立した一平は、民政党の公認候補として区議選に出馬することを拒否し、無所属で大江戸区長選挙に出馬すると宣言する。そんな一平の姿は、野上の目にどのように映るのか。一平と野上それぞれの戦いが幕を開ける……。

　ヘイテツさん、香取さんらのコメントは以下の通り。

　◇ヘイテツさんのコメント

　－－初めてのドラマ収録を終えて、今の心境は？

　撮影が終わるまで、ずっと肩の荷が重たかったです（笑）。制作陣の方々から、僕の至らない部分を教えていただきながら、そして自分でも試行錯誤を重ねながら、なんとか乗り切れたかな、という思いです。

　－－野上慧という人物を演じる上で、心がけたことは？

　野上の正義感の強さや、自分の信念に対する頑固さは、僕自身の中にもあると思います。ただ野上の場合は、自分の正義というものに、若干矛盾も感じているんじゃないか、という気がしていて。そういう繊細な部分をどうやったら表現できるのか、意識しながら演じたつもりなんですが、やっぱり難しかったですね。でもそんなふうに、いろいろなことに気づかせてくれたり、考えるきっかけを与えてくれたこの野上というキャラクターに、とても感謝しています。

　－－香取慎吾さんとの初共演はいかがでしたか？

　初対面ではなかったんですが、これだけ長い時間、ご一緒するのは初めてで。やっぱり、僕が子どもの頃からずっとテレビで見ていた方ですから、とても緊張しました。でも今回は思い切って、大先輩の背中に乗っかっちゃおう……いや、胸をお借りしよう、と（笑）。ですから、実は撮影に入る前、“今回はたくさんご迷惑をお掛けすると思いますが、すみません”と事前に香取さんに謝っておくべきかどうか迷っていたんですね。でも、そんな言い訳をするのは、ただの甘えだと思って、結局、特に何も言わずに撮影に臨みました。そんなこともあって、現場では香取さんとあまりお話ができなかったんです。もしかすると、香取さんから“人見知りな子だな”と思われているかもしれません（笑）。

　◇香取慎吾のコメント

　－－ヘイテツさんの印象は？

　僕よりも背が高くて、迫力があるんだけど、役柄と相まって、気弱でナイーブな部分も垣間見えて。それでいて、どこか鋭さも感じさせる、とても個性的な役者さんだと思いました。

　－－ヘイテツさんとの初共演はいかがでしたか？

　一平と野上が2人きりで話すシーンがあるんですが、まさかあそこまで緊張感のある空気になるとは……（笑）。1話の頃からは想像もつかないような、かなり緊迫したシーンになっていると思います。緊張すればするほど楽しくなってくるタイプの僕としては（笑）、とても充実した時間を過ごすことができましたね。彼の眼の奥に秘めた力強さを感じながら、なんとか負けないように頑張りました！

　◇プロデュース・北野拓さん（フジテレビ ドラマ制作部）のコメント

　ヘイテツさんと初めてお会いしてお話をさせていただいた際に、唯一無二の存在感に圧倒されるとともに、今の時代を生きる20代の繊細さと真面目さを併せ持つ方だと強く感じました。

　そうしたご本人の持つ“ドキュメント性”がこのドラマには必要不可欠だと考え、香取慎吾さん演じる主人公・一平の過去のパワハラ疑惑の相手という終盤のキーパーソンになる役柄に起用させていただきました。

　映像作品では初めての演技とのことでしたが、香取さんとも堂々と対峙（たいじ）してお芝居をされていました。新しい才能の出現を楽しみにしていただければと思います。