馬場徹:「おむすび」森下先生は「患者さんファーストで優しくて真面目」 コロナ禍の医療現場に思いをはせる「本当に大変だっただろうなと頭が下がる」

連続テレビ小説「おむすび」で森下直久を演じる馬場徹さん(C)NHK
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連続テレビ小説「おむすび」で森下直久を演じる馬場徹さん(C)NHK

 俳優の橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、結(橋本さん)が働く大阪新淀川記念病院の消化器内科医・森下直久を演じている馬場徹さん。森下のキャラクターや、コロナ禍の医療現場を演じる思いについて語った。

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 ◇森下の“変化”を演じながら実感「だいぶ大人になったんじゃないかな」

 「おむすび」への出演が決まったときを振り返り、馬場さんは「ドラマを見るのが好きで、一視聴者として『おむすび』を楽しく拝見していたら出演のお話をいただきました。まだ3、4週あたりの放送で結ちゃんがギャルに心をつかまれていくような部分だったので、僕はどんな役で出るんだろう? というのが最初に思ったことでした」と笑う。

 馬場さんが演じる森下は、 医師としての責任感の強さから、患者のことを全て把握しておかないと気が済まないキャラクター。

 馬場さんは「一見、人当たりが強くて頑固な感じですが、本当は患者さんファーストで親身に思っている優しくて真面目な人物だと思います。でも、森下先生自身が、がんばりすぎて疲労もたまっていて、うまくコミュニケーションが取れなかったり気難しくなっていたりするんですよね。根っこで患者さんをとても大切に思っているからこそ、自分の患者さんをNSTに預けられないという気持ちもあったと思います」と分析する。

 「ちょっと意固地な部分もありますが、結やNSTのメンバーが自分の患者さんと触れ合っていくのを見て、自分が患者さんに気を遣わせてしまっていたことに気づくなど、医者として少しづつ考え方が変わっていっているのではないでしょうか。『森下先生が怖いから話せなかった』と患者さんのご家族に言われるシーンは印象的でしたね。これで彼の心が動いて変わっていくんだなと、演じながら実感しました。後半は『こうしたいんですけど』という結ちゃんからの提案も素直に受け入れていて、森下くんはだいぶ大人になったんじゃないかな(笑)」

 ◇第23週で“コロナ禍” 撮影を振り返る

 現在放送中の第23週「離れとってもつながっとうけん」では、コロナ禍の医療現場の様子が描かれている。

 馬場さんは「当時、『お医者さんってこんなに大変なことをしてくれていたんだ』と分かってもらえると思います。僕らは撮影だから防護服を脱いだり着たりできますが、実際には1日中あの格好で医療をされていたなんて、本当に大変だっただろうなと頭が下がる思いです」と語る。

 「密閉性の高いマスクをして、さらにその上に不織布のマスクをして患者さんごとに不織布マスクをつけかえたり、手袋を2重につけて患者さんごとに捨てたりと細かく神経を使ってくださっていたんだと、役を通して実感しました。お芝居していてもマスクで密閉されてるので息がしづらいし、口が思うように動かなくて。目元もメガネをつけているから、くもってしっかり見ないと共演者さんがどなたか分からないくらいでした」

 最後に、視聴者に向けて「朝ドラの後半ということで重めのシーンもありますが、最後までご覧いただけたらうれしいです。また僕自身の年齢が30半ばになったこともあり、『おむすび』を見て栄養や体に入れるものの大切さを実感するようになりました。最近は食物繊維が豊富なものを食べたりお酢を積極的に摂取したりと腸活を心がけていますし、これを習慣化させたいなと思っています。ドラマを通して、視聴者の皆さんに少しでも食事や健康への関心を持ってもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。

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